競馬場のある街 河村清明
前半は「競馬場のある街」として、現存競馬場へ訪問した際の紀行文。こちらは正直特徴的ななにかがあるわけではない(言い方は悪いが、個人サイトやブログで読める内容)。
後半の「記憶の中の競馬場」部分が読んでいて面白かった。
自分が行ったところもあれば、廃場後に行ったところ、まったく行ったことのないところとそれぞれであり、自分が描く各競馬場への思いと、著者のノスタルジーあふれるエッセイとを重ね合わせて楽しく読むことができた。
電子書籍だからこそ出せる本だと思うので、ほかの競馬ライターさんも色々かたちにのこしてほしいところ。