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草原の記 司馬遼太郎
モンゴルについての司馬遼太郎氏の随想。司馬さん自ら馬には詳しくないと書いており、メインはもちろん馬ではない。胡服・匈奴というあたりについての話から始まり、途中からは司馬さんのガイドを務めたツェベクマさんのルーツの話が中心になっていく。ツェベクマさんを指導した高塚シゲ子さんの話も大変興味深い。
馬の本ではないのだが、終章の「帰ってくる話」の中に、ナーダムの話や、ベトナム戦争に送られた馬が(帰巣本能が無いはずなのに)モンゴルに帰ってきた話などが載っている。
司馬さんが観戦したナーダムは1990年のもののよう。
「帰ってくる」のは馬だけではないのだが、話の導入としての役割を馬が担っている。
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なお、個人的には、なぜモンゴルでは中国のことをキタイと呼ぶのか、ハンガリーを中国語で匈牙利と書く理由なども非常に興味深かった。