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「ファッションの新世界」への参加が『記念日』となる(2025/1/14)

「ファッションの新世界」のチラシの裏にはこんな文言があります。

古着屋をあなたのクローゼットに。身につけてみたいものを選んで、お店で着てみる。そのまま外に出ることができなくてもマネキンに着せて写真家が撮影します。イメージをひろげて自分自身とコミュニケーションしてみませんか。マネキンに着てもらった写真をInstagramなどにコメント付きでアップできます。
※個人の情報につきましては大切に守秘いたします。

と記載されています。

前回はヒトコさんに出演していただきました。

今回は新たに三田村さんも加わり、実際にまちで写真撮影をしました。


ヒトコさん

ヒトコさんからコメントをいただきました。

「たくさんの服の中から自分のお気に入りを見つけるのが楽しかった。マネキンに着せる程なので自分自身は着ないけど本当に好きな服が選べた気がする。路上にマネキンを置いて写真撮影するともっと愛着がわきました」

三田村さん

三田村さんからは次のコメントをいただきました。

「いつも女性のファッションは多彩でうらやましいなと思っていたけど、こうやって選んでみるのはおもしろかったです」


『ファッションの新世界』企画段階では、引きこもりにならないように、生活の中で身近な「着る」ことに注目し、外に出ていく可能性を開くアイテムとして、いつもとは少しだけ違う普段着探しを手伝うことができればと考えていました。実際にやってみると予想していた以上に参加された方の自信につながったのではないかと感じています。

コーディネイトを決める日は、服を見て自ら手にとり、「こんなの着たかった」「これなら私でも」と身に着けることを想像し、「あれ? 私、本当はこんな服を着て生活したかったのかも」と気づき、経験と記憶を豊かにする時間が流れていきました。

撮影の日に同行していただいた参加者と会話している時に出てきたキーワードが『記念撮影』『記念日』。

その言葉の響きと参加した人の気持ちや表情の変化が交差して、マネキンでの撮影であっても小さなステップを昇る機会が参加者の心の中で生まれていたようです。

丁寧な会話をしながら参加者にとって『ファッションの新世界』への参加が『記念日』となるよう回を重ねたいと思います。

撮影/江里口暁子
文/狩野哲也

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