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開催場所「東田ろーじ」の今後。第二回ぬぬぬぬぬぅ倶楽部!(2024/9/7)

シェッド西成の黒田さんと松本さんたちによって企画された「ぬぬぬぬぬぅ倶楽部!」(9/7開催)は、じっくりミシンや縫い物ができます。また、ひとりひとりの手仕事とその時間を大切にし、雑談やティータイムなどを楽しんでいきます。初心者から経験者、そしてプロまで参加できるプログラムです。

前日の1回目と大きく違ったのは、サービスハブ西成の利用者が2人、その支援者がひとり参加したことだと松本さんは言います。

松本さん この地域の日雇労働者で、いま生活保護を受けていらっしゃる方が参加しました。自信がないからやりたくない、失敗して迷惑がかかるから、という人もいらっしゃいましたがミシンに触っていただくことができました。

黒田さん その人にとってミシンを触った方がいいのか触らない方がいいのか見極めは難しいですけども、触りたい気持ちを感じることができれば、その気持ちにぐっと寄り添って強めにすすめた方がいいと思っています。

1回目と2回目は東田ろーじという場所で開催されました。

東田ろーじとは?

東田ろーじは二階建ての建物で釜ヶ崎支援機構が借りている建物であり、二階にはミシンが3、4台スタンバイしています。

松本さん ジェンダーフリーの視点に基づいて古着を販売するリサイクルショップが一階で二階は貸室にしていきたいです。シェッド西成を活発化させていろいろな手仕事の作業場として共有していきたいと考えています。

ちなみに東田ろーじの名称の由来はもともと東田というエリアであり、昔の地名を残したいという思いからつけられたもの。

松本さん 路地の文化も残したい。長屋に囲まれた車が入られないような道があって、そこで子どもが遊んでたりする。1960年代まではどこでも見られる風景でしたが、その雰囲気がわずかに残っているのが釜ヶ崎のある西成区の北東部では東田あたりだけなんです。なので路地も残そうという、路地の文化、路地の面白さみたいなものを。路地は住まいと住まいのあいだにあって遊びやつながりが織りなされる場所です。今はそういう場所がなくなってしまって極端な言い方をしますと住まいのドアを開けると何が起こってもおかしくない危険な世界という感じです。裏腹に今の世の中には、お金は稼がないといけないし、 いろんなsns発信もしなければいけないし、すごく日の当たるところに出ていって、元気よく活動しないといけませんみたいな雰囲気があります。ところが生きていく間には、お金を稼げない時もありますし、元気がない時もあります。人には隠れられる場所というか、そんなに自己主張しなくても居られる場所が必要です。かっこいいカフェをつくって居場所だと言ってしまうと、そこに相応しい格好をしてはまってもおかしくないメンタリティを準備しないと行けなかったりとかあるじゃないですか。そんなの抜きにして、隠れて休むことができ、収入を増やすということから離れてやってみたい仕事をその人なりにじっくり楽しんで取り組むことができる場所になったらいいなと考えています。

文/狩野哲也

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