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”貧困”は抜け出せない仕組みがある

▼貧困の連鎖とは

我々が支援する村の一つ
スナーソンクリァーン村は、シェムリアップの中心部から車で1時間ほどの場所にあり、248世帯、1112人(2021年9月末当時)が住んでいますす。

当団体としては、2017年に小学校の校舎を増設し、
その後も継続的に村内に5ヶ所の井戸の設置や、住民向けの医療支援などを行っています。

スナーソンクリァーン村は、当団体に非常に協力的であり、最も信頼のおける村の一つです。

2019年12月に当団体が行ったヒアリングの結果によると、スナーソンクリァーン村の貧困家庭(44世帯)の村人たちの生活状況は以下の通りです。

ヒアリングした40歳以上の村人全員が学校を卒業しておらず
日雇いの仕事で1人あたりの月収は15〜30ドルです。

全員が移動手段(バイク・車)を持っておらず、
最寄りの市場・病院への移動費は往復で5〜6ドルかかり、

月に1〜2回の頻度で市場に行き、
約半数の人が毎月1〜2回病院へ通院しています。


移動費だけで世帯収入の½〜¼が使われ、
十分な栄養が取れず健康状態が常に悪いため
さらにそのコストが長期間必要になっている状態
です。

また、UNDPのレポートによると、
今回のパンデミックの影響で、
適切な社会的保護がなければ貧困率が8%増加し、新たに134万人が貧困状態に陥る可能性があるとの試算もでていることから、
現在は貧困状況が悪化している可能性も考えられます
(UNDP CAMBODIA(2020)、UNDP CAMBODIA(2021))


そして、その家庭の貧困状態が続けばその影響は次世代の子どもたちにも及んでいきます。

家を手伝うため学校へ行くことができなくなり、 職業の選択肢が減り、十分な知識が得られず健康を維持することができなくなる。

まさしく貧困の連鎖の終わりがない状況なのです。

▼とってもシンプルな解決策

この結果を踏まえて、我々はスナーソンクリァーン村での
”栄養状態の改善”と”可処分所得の向上”を目的に


①オンライン診察 ②栄養・農業指導 ③コミュニティバスの運営

この3点に活動を絞り貧困支援をしていくことにしました。

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①オンライン診察


病院に行かなくても医師の診断が受けられ、
薬が手に入れば移動費を抑えることができ、
さらに安定的かつ継続的に健康状態の向上を目指すことができます。

そのため、知識も経験も豊富な市内の医師(当団体運営の医療事業のカンボジア人医師)と農村の患者をタブレットを利用してつなぎ、
オンライン診察を行います。


②農業・栄養指導

これまでの調査から、健康状態が悪い原因は食事の栄養バランスの悪さである可能性が見えてきています。

そのため、村人に向けて栄養教育指導を実施していきます。

また、栄養を摂るための食材も村人達に育ててもらう必要がありますが、

種子を手に入れるお金や手段がなかったり、
適切な知識がないため農作物を上手に育てられない場合があります。

なので、栄養を摂りやすい野菜種子の配布や農業指導も併せて行っていきます。

③コミュニティバスの運営  

貧困状態改善のため、収入の増加よりも支出を軽減させる方がより早く確実に結果が出せると考えました。

そのため、多くの村人の家計を圧迫している移動費を
村でのコミュニティバスを運営することで
1人1人のコストは下げつつも、市場や病院へのアクセスは保てる構造を作り出そうとしています。

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上記3つの活動は最終的には村人たちだけで運営してもらうことをゴールとしています。


そのため、村人だけの運営委員会を立上げて村長を始めとした関係者(病院関係者、市場関係者など)も含めた話し合いの場も設けています。

さらに、運営資金も村人の中だけで回るようにするため、
外部による長期資金支援は必要としません。


しかし、運営が軌道に乗るまではどうしても
外部(当団体)からのサポートや指導が絶対に必要となります。

そのサポートにはスタッフの人件費はもちろん、導入のための設備投資やその他トラブル対応のための費用など様々必要となります。

ただし、この3つの貧困対策は継続性と汎用性があるため、ス
ナーソンクリァーン村の運営が成功できれば次の地域での立上げをする予定です。

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貧困の連鎖を断ち切るため、
一緒にこの活動を応援してくれる方を求めています。

サポーターの募集

現在クラウドファンディングサイトReady forでこの貧困脱出事業のサポーターを募集しています!

【このままじゃ絶対に抜け出せない】貧困脱出支援サポーター募集

月額1,000円から入会できます。

少しでも興味をもって頂けたら、ぜひ一緒にカンボジアの貧困解決のために協力をお願いします。

***

長年カンボジアの教育に携わってきて、
学校に通えない多くの子ども達と出会ってきました。

知れば知るほどこの子どもたちは何も悪くないし、
またその親たちも何も悪くないのです。

たまたま、その環境で生まれ、育ってきただけです。

そして、知れば知るほど、彼らだけの力ではどうすることも出来ないって
分かってきました。


彼らに能力がないわけではないのです。

怠けているわけでもないのです。

単純に貧困の連鎖から抜けられないのです。


たまたま日本で生まれ育った僕たちは、
彼らを助けられそうな方法を考え出せる知識と知恵があります。


本気で彼らのことを考えて知恵を絞れば、
貧困の連鎖を断ち切るきっかけは絶対に作れると信じています。


そして、この状況を世界中に発信できる手段も言葉も想いもあります。

じゃあもうやるしかないじゃないか!って思ってます


一緒にもうやるしかないか!をやってみませんか?

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