インパクト評価のできる団体へ!
こんにちは!
橋本です。
団体の活動をしっかりと評価できるようになりたいと思い
大学院に通い研究テーマを模索しています。
世界銀行のレポートを読み込んだり、
論文を検索して読んではメモにまとめたり、
今日も喫茶店でインパクト評価のレポートを読み込んでいました。
なんて大学院生ぽい生活をしているのでしょうか!!笑
こんなにも学びが面白いとは、、ダイムマシンがあったら大学生時代の自分を引っ叩きにいきます笑
逆に40歳過ぎてるから楽しんでるんだろうが!、と怒られそうですが。。
さて、本題へ。
2019年にノーベル経済学賞を受賞したのは、
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の3名の教授による
「世界の貧困軽減に向けたフィールド実験」です。
途上国での貧困解決に向けたプロジェクトの効果を検証するため、革新的な研究(フィールド実験)を実施したことで受賞しています。
革新的な研究とは何か?
「ランダム化比較試験(RCT)」
という方法を用いて施策の実効性を評価したことです。
簡単に言うと、今回のコロナワクチンでも話題になっていましたが、
ワクチンの有効性を確かめるためにワクチン接種者と偽薬(プラセボ)接種者に分けて有効性を確かめる手法を、開発経済の分野に応用したものです。
なぜ今までやっていなかったのか??
と思えるぐらいシンプルな考え方です。
ただ往々にして、施策の評価は実施者の思い通りの結果で報告されています。
例えば、
「おらが村は交通事故の死傷者数が5年前と比べて10%も減ってるだ〜」
「これは交通安全キャンペーンによる成果だべ」
「じゃあ来年度も予算よろしく♪」
これには以下のツッコミがいくらでもできます。
・実際は人口減少により村の人口が減少していることかもしれない。
(日本の施策の効果の大半は人口減少が原因であると私は考えています笑)
・実際は高齢者の免許返納が進んだことかもしれない。
・実際は飲酒運転罰則に伴い飲食店の運転者へのお酒の提供をやめたからかもしれない。
・実際は道路が1車線から2車線に広がったからかもしれない。
・同期間では日本全体では15%減少しており、この村は日本全体で見ると悪化しているのかもしれない。
そう、ほとんどの施策の評価は事前と事後の評価のみなので、
施策以外の要因の分析が困難でした。
「ランダム化比較試験(RCT)」を用いると、
この施策以外の要因を取り除いて評価できることになります。
実施には統計学の知識や手法が不可欠なので、
それはこれから学び込みますが。。
行ったプロジェクトの有効性が客観的に分析できるので、
まずは夏までに試してみます!
やらないと分からないですからね。
さてどうやるかな〜汗
NPO法人HERO 橋本