[高校生の社会探検]世界最高水準の保育現場へ!
岡山市にて「世界最高水準の学びと育ち」を子どもたちに届けている保育施設・アースエイト。
今回は、保育に関心のある高校生2人がアースエイトを訪問し、スタッフの澤さんから色々と話を伺いました。どんな保育が実践されているのでしょうか。
カスタマイズド保育
カスタマイズド保育は、保育を1人1人家族と子どもたちに合わせて保育をしていきます。園の方針がちょっと変わっていて、縦割り保育にしています。3~6歳の子たちが一緒に過ごすことで、6歳の子と3歳の子が助け合う・学び合う関係性をつくります。
親になる際、勉強をして、免許を取得して親になるわけではありません。初めての体験にたくさんの葛藤を感じて大人も成長していきます。その葛藤を一緒に乗り越えていくために一緒に学んでいくことは大切にしているポイントであり、アースエイトの理念です。
子どもたち1人1人の個性と成長を尊重し、アースエイトではやりたい時間にやりたいことができる環境を用意しています。その育ちの環境を可能にするためにスタッフ数も多く配置しています。
1・2歳のクラスがあって、2歳はMAXで16人に対して4人ですね。年少さんから上は40人に対して7~8人。他の授業もあるので、8人全員が常にいることはないんですけど、ローテーションが組めるようにはしています。
多様な体験ができる環境
私も担当している英語教育は端的に説明すると、英会話だけの教育をしません。将来的に海外で働きたい、留学したいというタイミングが来たとき、そのスキルがある子どもを育てていきたいと思っています。
英語で日常会話が話せるようになるのは大きくなってからでも取得できるスキルなのですが、英語で思考し、表現していくことは何年もかけて取得していくスキルです。アースエイトでは幼児期から英語圏の学校で行う学びを提供し、小学生、中学生になってからも英語力をサポートしていくプログラム構成となっています。
自然体験は、年に24回遠足に行っています。島にキャンプに行ったり、雪山の合宿に行ったり、アウトドアアクティビティもしていて、島のお泊りも月に1回行けます。スポーツや運動遊びも、世界で活躍されているチャンピオンなどトップアスリートを呼んで、本物に触れる機会をつくってます。また、演劇・表現担当の先生がプロの劇団と提携して子どもたちの表現活動を行ったりもしています。
あとは、サイエンス。今、教育界ではSTEAM教育が広まっています。STEAM教育は、これまでは算数や理科で区切られていたものをサイエンス・テクノロジー・エンジニア・アート・マス(数学)を複合して学びます。実践教育の専門の先生がいます。
森や島などの遠足以外にも、日々の外遊びも充実できるように環境を設定しています。泥遊び・水遊びが存分にでき、暑い夏でも寒い冬でも子どもたちがダイナミックに体を動かせるように心がけています。
アースエイトでは、小学生対象の色んなプログラムをつくることで、卒園児が戻ってくる場所を大切にしています。幼児期のお友達ってピュアな気持ちでお友達になっていて、その関係性を続けてあげたい。私達も、6歳でさよならでもう会わないのも寂しい。子ども達の帰ってくる場所、居場所をつくっています。
あります。サイクルタイムと言って、各年齢で集まって話をしたり、運動遊びなどをしています。体を動かすことについては、年少さんと年長さんでできることが違うので、時間を分けているときもあります。その全体の動きに他の子が合流したりもして、そのあたりは私達スタッフがうまく仕掛けを打ったり、環境を整えることが大切です。
アースエイトでは遊ぶスペースも広く、おもちゃも多く揃えているので、子どもたちが自由に創造でき、ストーリーを作って遊べます。日中いつも綺麗に整理された環境なわけではありません。でもこれが子どもたちの遊びの姿なので、大人の求めるものではなくても、子どもたちの遊びと想像力を優先しています。
スタッフも日本人もいれば外国人もいるので言語も違えば、文化や価値観も違う。その環境がダイバーシティー(多様性)を育てると信じており、日本語と英語を時と場合によって使い分け、お互い理解し合って成長していきます。その中で子どもたちはどういうふうにコミュニケーションをとっていくのか、どういう交渉をしていくのかを繰り返して、どんどん育っていきます。
バランスの良い幼児期を過ごしてもらいたいという保護者の想いがあります。お友達と遊び、時には喧嘩をして、外遊びを楽しみ、英語や世界の文化に触れ、最新の幼児教育で学ぶということを全て行なっていることが多くの保護者に支持されているポイントです。
そして、何と言ってもどのような人と子どもを育てていくのかもポイントですよね。アースエイトでは本気で子どもたちの遊び環境を考え、向き合う先生、そして長年世界の教育に携わってきたスタッフが集まり構成されています。幼児教育でのプロフェッショナリズムを大切にしていることが保護者にも伝わっていると嬉しいです。
振り返り
アースエイトを訪問してみてどうだったか、高校生のみことさんとたいせいさんがスタッフ・戸高と振り返りを行いました。
みこと:喧嘩が起きたら仲介者として先生が入ることが普通だと思っていたけど、アースエイトでは少し違った。私が思っているよりも子どもが成長しているから、先生を挟まずとも子ども同士で話し合いができる。また、先生が上で子どもが下という関係ではなく、ひとりの人間として関わっている感じがしました。
たいせい:子どもと先生が、呼び捨てで呼び合っているのが印象的でした。自分が職場体験で行った中学校は(当然)そうではなかったので。子どもたちが自分の意思でやりたいことをしている姿もいいなと思いました。
みこと:バイリンガルな環境に身を置けるから、それが日常になったときに、道がわからない外国人にも対応できたり、留学したいと思う人も増えるのかな。
たいせい:スポーツでプロを呼んだりすることで、幼稚園の頃に将来の夢につながる人もいるんじゃないかと思いました。
みこと:先生たちが考える理想の保育士像ってどんなものをなのかも気になりました。あと、いっぱい選択肢がある幼稚園時代を過ごして、小学校入ってからどうなっていくのかも気になりました。時間割や校則が決められているし、窮屈に感じるのかなとか。
戸高:それで言うと、自分たちに必要な校則は何かをみんなで考えられる子どもたちが育っているとも捉えられるね。より良い方法を探り、生み出していける創造力のような。