2020年5月 オンライン個別相談
5月はオンラインで親子2組の個別相談を行いました。
どちらも子どもたちの学校は休校中。でも様子を伺ってみると、おうちで長い時間一緒にいるからこその気づきがあるようで、お母さんからたくさん共有していただきました。やっぱり子どもたちはすごい勢いで成長してるなぁ。
嬉しいニュースだったので、いくつか紹介したいと思います。
みんな生きている時間分、経験を積んでいる
◎ 学校でもおうちでも特に教えたことのない内容(外国語)を、実はテレビから勝手に学んでいた!😳
◎ 毎日ご飯を食べる前に「ご飯を食べます!」のカードと音声で宣言してから食べていたら、いつの間にか本人の中でも習慣になった模様...!😳
身体に障害があり表出ができなかったり、知的障害がある(と言われている)と、何も感じていない・考えていないと思われてしまうことも多々あり、つらい思いをしているという話をよく聞きます。
上記のお話をしてくださった親御さんももちろん、
「そんなことない!」
「うちの子だってできる!」
とわかっているものの、タイミングよく周りに証明できないことで心折れる瞬間もあります。
知的障害や発作の強さによっては、親御さんにも自分の子どもがどれほど見聞きできて、理解しているのかわからないこともあります。
でも、誰でもこの世に生まれてからの時間分、いろいろな経験をしているものです。
お母さんの肌の感じ、
お父さんの足音、
おじいちゃんが好きなテレビ番組、
おばあちゃんがよく歌ってる歌、
兄弟の機嫌、
みんなが食べてるものの香り、
自分の車椅子の座り心地、
定期的に行く病院でやられる痛いこと...
だから「わかってない」ってことはないんです。
小さなことでも、経験を重ねているんです。
ただし、そのスピードが他の人より遅いかもしれない。
発作などの事情により、たまにリセットされるかもしれない。
仮に本人がわかってないとしても、私たち周りの人間が気をつけなければいけないのは「わかっていない」とみなさないこと。
本当にわかっていないのかわからなくて不安に思っても、まずは信じてみて良いと思うのです。
信じることで目の前で起こっていることが変わることもありますから。そして子どもたちは、親や周りの大人の期待に応えようと必死ですから。
5月に教えてもらったことは、改めて「みんな経験を重ねてきてるんだなぁ」と思わせてくれる出来事ばかりでした。
共有してくださった皆さん、ありがとうございました😊
相談・記録:島津あすか