2020年11月オンライン個別相談
2020年11月は1件(11月4日)のオンライン個別相談を行いました。
学校の先生からのご紹介で、という初めてお会いするの親子とお話しました。
お子さんの生い立ちや現在の様子、親御さんとして自分の子どもにこれからどんな大人に育って欲しいか、私と会うのが初めて(しかもオンライン)にも関わらず、たくさんのことをお話してくださいました。
コミュニケーションという力の発達には、正解がありません。
というか、子育て・教育そのものがそうだと思います。こういう実践をすれば、子どもはこう育つ可能性があるという理論はあっても、その実践が目の前のその子にとってしっくりくるかは、わかりません。しかも、しっくりきていたのか、きていなかったのかは、後になってみないとわからないことが大半かと思います。
今回の相談に限らず、毎月の相談1回1回がそうです。
だから私は、相談を受けながら相談してくださった方に対して、今回も明確な「答え」のようなものは何も渡せませんでした。
(もちろん、そんな「答え」こそ危険なので、もともと何か答えを渡そうとは思っていないのですが。)
コミュニケーションに関して芽を出し始めている目の前の子が、そこでくすぶって成長を止めてしまうことなく、自分の世界を大きく世界を広げていくために、私たち周りの大人にはどんなことができるんだろう?
幸い、ご紹介くださった学校の先生が、担任の先生も巻き込んでチームを組んでくださいました。
先生方の想いも聞きながら、私が相談の中で伺ったこと、その子の様子をどのように見ていたか、いろんな話をしました。一緒に何ができるか、考えました。
そうしたら、自分一人じゃわからなかった問いに、一筋の光が見えてきました。実践的なことは現場の先生にお任せして、これからもチームとして一緒に考えていくつもりです。
やっぱり話してみる、相談してみる、一人でなくみんなで意見を交わすって、大切だなぁと思いました。
相談することで、次の可能性が見えてくる。
どこかの記録にも書いたかもしれませんが、これは、実はCSI(Communication for Smile and Innovation)のロゴを考えたときに、とても大切に考えていたことの一つです。
3枚の葉。1枚1枚は、色も形も違うけど、集まり重なり合うことで何かが生まれ(innovation)、次の誰かを笑顔(smile)にできる。
こんなこと、取るに足らない悩み。人に聞くなんて恥ずかしい。
仮に自分ではそう思ったとしても、人に話してみることで、新しい何かが生まれることがあるんだな、と改めて思った今月でした。
相談・記録:島津あすか