みんなで話そう!こどもたちのこと 社会的・家庭的子育て座談会 開催

「NPO法人ユニーク特別イベント」
みんなで話そう!こどもたちのこと 社会的・家庭的子育て座談会

7月29日にオンラインにて座談会形式での子育てイベントを開催いたしました。
ユニークのメンバーと参加いただいた皆様での盛り上がったトークを少しご紹介いたします。

養護児童施設の高校生Aくんの週末里親を7年もされているみよさん。
(週末里親とは、児童養護施設や乳児院などで生活している子どもの中から、親や親族などとの面会や外泊の機会が少ない子どもを対象に、月に1~2回の週末や夏休み・お盆・お正月などに継続して家庭に迎え入れて社会経験や家庭生活の経験を積ませてあげるボランティアのことです。大阪では週末里親と言うそうですが、地方によっては他の呼び名があるそうです!)

息子さんもお一人いらっしゃるそうですが、なぜ里親になろうと思われたのかお聞きすると「こどもに遊んでもらいたかったから」だそう。Aくんには親戚のおばちゃんのつもりで関わるよう意識しておられるようでいろいろなエピソードもお話していただきました。
そして、養護施設のこどもたちは、18歳になると施設を出て、一人暮らしを始めるそうですが、環境の変化や周りに頼れる大人のいない一人になる寂しさなどで、非行に走ったり自暴自棄になるこどもたちも多いとのこと。その時にいつでも連絡してもらえる存在になりたいと願っていらっしゃるとか。「衣食住だけでは人は育たないと思います」と笑顔でお話されるお姿が印象的な素敵なお母さんです。

みよさんが里親経験を分かりやすくイラストで投稿されていますのでぜひご覧ください!
週末母ちゃん|週末母ちゃん実代 #note
https://note.com/super_stilt983/m/m3929379593cb

大規模な有機農業を経営するかたわら、精神福祉心理士、公認心理士でもあり、スクールカウンセラー、妊婦さんメンタルケア、生きづらさを抱える人やご家族のメンタルケアなどや、子育て親世代への支援など幅広く活躍されているHさん。
いろいろな場面に遭遇されるそうですが、福祉については地域格差が顕著にあると富山にいらっしゃるHさんは身をもって感じるそうです。養護施設の形態もユニット型のほうがこどもたちが、より家庭的な生活ができるのでメリットも多いのではないかと思うそうですが、設備や金銭面の問題があるのでまだまだ難しいそうです。

ベビーシッターをしているIさん。保育士の経験を生かしてよりこどもに近づいて丁寧に関わりたいと思う気持ちからベビーシッターを選んだそうです。そのお仕事の中で、親御さんの精神的な安定が不可欠ではないかとおっしゃいます。大人が自分のことでいっぱいいっぱいでは、こどもたちを守って育てるのは難しく、大人たちが元気で健康でいることが何より大切だと感じるそうです。

児童養護施設の様子や里親制度の問題点、ファミリーサポーターの制度、子育ての考え方など楽しくお話できた座談会でした。
予想以上に盛りがったのでまた開催したいと思います!

皆様ご参加ありがとうございました。

文責:貴田

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