マリアコーヒーを使っているカフェPQ'sを訪れました
東京都台東区の入谷駅から徒歩10分ほどの場所にある、Vegan Cafe PQ'sさんでは、マザーハウスが販売しているマリアコーヒー(参考:前回記事)を使っていただいています。理事長の五十嵐と、理事の風間が今回PQ'sのオーナーの小林さんに、マリアコーヒーをお使いいただいている理由や、味について伺ってみました。
(文責:風間勇助)
風間:マリアコーヒーを使っていただいている理由を教えてください。
小林さん:まず何よりも、風間さんと知り合ってご紹介いただいたことがきっかけではありました。それと、私たちのカフェはヴィーガン* のカフェで、動物の搾取に関わる製品やサービスを消費しないことを心がけている事はもちろん、人間に対する搾取も少ない商品を可能な限り取り扱うように気をつけています。
よく使う食材であるバナナやチョコレート、コーヒーなどは生産者(途上国)の搾取や環境の破壊につながりやすいものだったりするので特に気をつけており、コーヒーもフェアトレードやレイズトレードのものを探していました。
その中で、マザーハウスさんのマリアコーヒーは、その活動である社会復帰支援にもつながることはもちろん、産地国のルワンダの農民の方々の生活や、産業の発展に貢献しているということだったので、私たちのカフェのコンセプトに合うと思いました。
*ヴィーガン:肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜・皮革製品・動物実験・動物園・水族館等々の動物由来及び動物虐待に関わる全ての動物性製品サービスを消費しないことなどで、「人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義」。(Wikipediaより)
風間:最初、ご購入いただいて試飲していただいたと思うのですが、そこからカフェのコーヒーに採用いただけた理由は何かありましたか?
小林さん:まず、使ってみてお客さんからの評判がとても良かったです!酸味が少なくコクが強く、ローストもしっかりされているので、豆乳との相性が良いです。コーヒーによっては、豆乳と混ぜた時に分離してしまったり、酸味が強いと豆乳との相性が悪かったりしてしまうのですが、マリアコーヒーはソイラテでも、キャラメルマキアートでも、どのメニューでも合うので、今はコーヒーを使うメニュー全てでマリアコーヒーを使用しています。
五十嵐:ルワンダでは長く紛争が続き、男性の多くが殺されてしまい、女性の方がコーヒー豆を収穫し、粒の大きさを揃えてピッキングをしているそうなんです。なので、マザーハウスに届く豆は粒が揃っていて、焙煎した時に焼きすぎたりする豆が出ずに、均等な焙煎ができるみたいなんです。ルワンダ産であることもコーヒーのなかでは珍しく、実は高級な豆なんだそうです。
社会復帰支援をするマザーハウスの活動理念に共感してくださった、業者のご協力もあり焙煎していただいたものをマザーハウスが購入して、その豆を当法人のスタッフ(元受刑者)が袋詰めやラベル貼り、場合によっては注文が入ってから豆を挽いて粉にして袋詰めと発送しています。
おいしいコーヒーであると自負しているものの、カフェの方からこうして評価いただけると改めて嬉しく思います。
五十嵐:ラベルシールは、マリアコーヒーの名前の由来にもなっている被昇天のマリア様なんですが、これはバチカンから許可を得ないと使うことができない貴重な絵でして、バチカンから許可をとってそれをドン・ボスコというところの修道会がシールにしたものを貼っています。
風間:PQ'sさんのお店のオープンはいつからでしたか?
小林さん:お店自体は、2017年に間借りでスタートし、今の場所を借りたのは2019年だったのですが、コロナの影響などもあり最初はうまくいかず、2020年はほとんどお店を閉めていました。2021年に営業を再開しましたが、テイクアウトやデリバリーなどをやりつつ休業と再開を繰り返し、今年2022年の4月からようやく普通に通常営業できているような感じです。
プロジェクターとスクリーンがあり上映会など、イベントにも使えるようになっているので、イベントも今後は企画していきたいですね。
五十嵐:ぜひ、トークイベントをこちらでできるといいですね。
小林さん:そうですね。出所された方の差別や偏見、社会復帰への問題などにとても関心があります。これからもマリアコーヒーを通じて、少しでもこの問題に貢献できればと思います。
以上、みなさまもぜひVegan Cafe PQ'sを訪れてみてください。マリアコーヒーに合うクッキーやマフィン、パンケーキ、カレーなどもおいしいですよ。
Webサイト:https://pqs.world/
マリアコーヒーのお買い求めは こちら から。
マザーハウスのオンラインショップサイトでもご購入いただけます。
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