NPO法人マザーハウスは、受刑者・出所者の社会復帰支援をする団体です。私たちは会報誌「たより」を毎月発行しています。
塀の中の受刑者から寄せられた手紙(便り)や絵、社会にいる私たちから送りたいメッセージなどを掲載しています。今回は2023年4月号の内容をご紹介します。
「塀の中のたより」~受刑者からの手紙~
受刑者から私たちのもとに届いた手紙のうち一部を抜粋してご紹介します。なお本人の許諾を得て掲載しています。
刑務所アート展情報~アンケート結果~
今年2月17日~3月5日に開催した刑務所アート展で、来場してくださった皆様にアンケートへのご協力をお願いしました。その回答の一部を紹介いたします。
Q1.本イベントをどこで知りましたか?
Q2.年齢を教えてください。
Q3.交流型公募展に応募された作品で気になった作品はありましたか? 塀の向こうに伝えたいメッセージなどもあればお書きください。
Q4.二人の死刑囚とその支援者や関係者の展示について、感想をお書きください。
Q5.刑務所や受刑者に対する見方や考え方は何か変わりましたか?
最後に、「刑務所アート展」全体については、良い時間だった、もっと見たい、継続開催してほしい、たくさんの人に見てほしいなど、肯定的な感想をたくさんいただきました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
編集後記
受刑者も出所者も、塀の中に入ったことのない者と同じ人間である。このことを今号から改めて深く感じさせられました。
塀の外で営まれる通常社会でLGBTQの方たちが抱えている困難さを私たちは近年広く知るようになりました。しかし、塀の中で同様に苦しむ人がいることを想像したことがある人がどの程度いるでしょうか。
同じLGBTQの受刑者のために声をあげたエンポリオ・イワンコフさんの勇気に深く敬意を表したいと思います。
人権とは何でしょうか。SDGsが叫ばれ、「誰一人取り残さない」というフレーズをよく耳にします。その中に受刑者や出所者は入っているでしょうか。
この活動にかかわらせていただいている私自身がいつも考えるきっかけをいただいています。
執筆:黒木萌
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ご支援の方法③マザーハウスオンラインショップでの、フェアトレードコーヒー「マリアコーヒー」等のご購入支援
マザーハウスでは活動の一環として、「マリアコーヒー」を販売しております。マザーハウス事務所にて、元受刑者が販売に携わっており、収益金は受刑者の更生・社会復帰支援等に使用いたします。
ルワンダから仕入れたフェアトレードのコーヒーであり、生産地ルワンダの生活や産業の発展にも貢献しています。マリアコーヒーが使用しているルワンダコーヒーは、日本国内のコーヒーシェアにおいて大変貴重な希少種でありながらも、近年の世界中のカッピングコンテストでは上位入賞の常連です。
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