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ゆるすとゆるむ 〜手放すと変わる

月イチ無料配信「Monthly Live」2024年4月。撮影しながら、書き起こした即時録です。実習や詳しいお話は、動画をどうぞ。

2024/4/10 天野泰司 (NPO法人気功協会 運営責任者)
 於: Youtubeライブ配信  まとめ(純) 

手放すと変わる

桜が満開、新旧が入れ替わる季節。私たちの体も同様に、日々リフレッシュされていくのが春の特徴。
心と体が次々に変化していくので、人為的なものを減らし、自然に身と心をゆだねると、最もよいように変化が起こってゆく。

私たちは、心の中でいろんなことを考えている。背負っていた荷物を、一度手放す。目的地に着いたら荷物を下ろし、その中から必要なものを取り出して使うように。

しないといけない、こうしてはいけない=ゆるせない。
ゆるす=つなぎとめられたものをほどき、自由になる。

春は、ちょっと手放すとどんどん変わってくる。
生殖器系統の働きが大きく、骨盤が開いて上がり、骨格の変化が大きい。
それは毎日続くもの。例えば右重心は明るい性格が多く、左重心は静かな雰囲気。言いたいことを抑える。
重心が違うだけで性格が分かれる。骨格的な偏りが本来の自分と違う場合、自分らしくない感覚がある。

骨格が変わると、自分の気持ちいい状態にすとんと入れる、大きな変化がある。春はそんな時期。
エネルギーがある、ということは、蓋をされ滞ると大きな反発が起こる。
なので春は急に怒ったり、何かしたくなったり、鬱々としたりすることも多い。それは自分の中に大きなエネルギーがある、と考えて。

「ゆるす」と楽になる

「いい」と思ってずっとやってきている方法、心の習慣を切り替えていい。この時期はみんな、小学校一年生になって、新しい世界に。よくなかったら違う学校に転校したらいい。内面的なものを変えたり、外面的な環境を変えたり、気持ちのいい方へ動いていく。

心地よいと感じるものを身の回りに増やす。考え出すと動けない状態から 一歩踏み出す。一つ何か動かしていく。どっちに転んでもいいので、「動いていく」ことが重要な季節。

動いていくと、無意識に自分にとって必要なことを選んでいく。
じっとしている状態は生きているか。恐怖のために動かないのは勿体無い。動いているうちにどんどんふくらんでいく。

ゆるす。たとえば、今の政治状況がゆるせない、ということはある。
ゆるせない=まず動く。行動する。おかしい、ということは簡単に言える。ネット上のつぶやきもそうだが、直接その人の事務所に電話や手紙もできる。最初の「おかしいんじゃない」という思いは、体のなかから湧いてきたもの。じっとして動かずにいると、何も変わらない。内に溜まってしんどくなる、まず動く。
行動に移さなくても、歩いてくるのもよい。

ゆるせない思い

ゆるせない、と感情的に動くことは非常によくない結果を生むことも多い。心の中からゆるせない思いを減らし、「おかしいよね」くらいに持っていけると具体的な行動に繋がりやすい。「ゆるせない」を減らすことで楽になる。冷静に考えることがやりやすくなる。まず体を動かすと、ゆるせない感じか減る。思い続けていると変わらない。よくないことが固定化する。そのことがいい方向へ回っていくイメージを持つ。

自分がどう社会を見ているか、どう変わっていこうとして今こうしたことが起こっているのか、その流れをみていく。いい流れをイメージし、それが相手に伝わり、世の中の流れも変わりやすくなる。
ゆるせないことのNo.1・2・3は・・? 味わってから、動いてみよう。

【実習】「肩の荷がおりる気功」シンプルバージョン

からだの自由を体感していく。自分がどれだけ制限しているか。

Q.ゆるせないと怒ったあとにぎっくり腰になりました。
A.それだけ、固定化するんですね。体をこうして、うごかしてみて。

Q.筋トレなどのエクササイズをやればやるほど身体が不調に陥り、気功をまたやってみようと思っていた時のライブ配信でした。
A.筋トレのいい面は、どの筋肉を鍛えるかがはっきりしている、合理的。
10秒間でいい、とボート部の先生に聞いた。目的があってつくられたもの、必要がある人はとてもよい。漠然とやるとうまくいかない。
気功は緊張がみつかればほどけていく、誰がやってもあまり問題がない。
思い込みでやると違う方向性にいってしまう。妄想や神格化が起こる。
それは気功と関係がない。自分でできるもの。誰もが自然を学ぶ同じ生徒。

Q.ぎっくり腰を繰り返すようになって、動くことが怖くなりました。
そんな時でもできることはあるでしょうか?
A.ねじりのふりこになじんで。楽な方に大きく。
寒くなるとちぢむ、それが左右違うとねじれてくる。負荷がかかると痛む。
立て直そうとする働きが、ぎっくり腰。動けない中で動く。「ぎっくり腰天然まっすぐ生活」を。

Q.先月のマンスリーライブ後から、「心がおちつくやさしい気功」を
続けたら、新生活が始まりましたがあまり焦らず過ごせています。
3月の終わり頃から左脚がじわーんとしびれることが時折あります。
去年もあった記憶があります。

A.仕事は仕事で集中して、それ以外のときはそれ以外の動きを。
仕事の中でも思わずそうした方向に動いていくような感覚で。
固定化すると負担がかかる。
身体的な習慣もあれぱ、心理的な習慣もある。同じことを過剰に続けている可能性がある。
体の楽なポジションをみつける習慣ができると、心も楽なようにほどけていく。傷まないように楽なように動くと。気が通って隠れていた異常が改善していく。痛みはからだを活かす機会。

体はゆるむ、心はゆるす。同時にしていくことで大きな変化が。

心から体が緊張し、体から心が偏る。意識をときどき自分にあつめる。
「体は楽かな。心は辛くないかな」
そうすると、背負っていたもの掴んでいたものをほどきやすくなる。
心身両面でほどいていけるのが気功の特徴。
相乗効果がある。

いい心の状態で生きていくことはとても気持ちのよいこと。
「心がおちつくやさしい気功」も続けて。被災地で使ったり、台湾へも。

◇会報「気功生活」141号、ご希望の方にお送りできます
◇この配信とリンクしている「死と再生の気功」もまだ受講できます。
◇「禅密の学校」リアル講座、2024/5/5-6の募集開始しました。
禅密は気功協会の奥座敷。エネルギーの湧き出る源。教室でしか話せないことがあります。


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