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木曜の教室から 〜慈悲は自立から

毎週木曜、「京の気功入門」は天野の唯一の定例教室です。
初めての方も長く通う方も、毎週同じ流れで、安心して自分に集中されています。3/2のお話から、まとめました。(純)

2023/3/6  天野泰司 (NPO法人運営責任者)

今日は教室の床の間に、以前頂いた「悲心廣度」の軸を掛けた。
「慈悲の心が広がり、世界中を満たす」という意味。
慈悲的な心は、持とうと努力するだけでは難しく、
自立した人が増えていくことで、自然に実現していく。

よく狭い意味に使われるが、本来の「自立」とは
自ら立ち、感じ、考え、動き、
自ら愛し、人を助けること。

自分のからだに謙虚に耳を傾けることが、自立のプロセスになりうる。
人は、からだに向き合い、その声を聞きながら、
自分の力でそれぞれの山を乗り越えることで強くなる。
守られ過ぎても、守られていなくても自立できないし、
それぞれのタイミングで、今越えていける山が現れ、
自ら越えていくことで自立していく。

骨盤から慈悲は広がる。

自立は、からだとの対話が進化した結果。
そして、自立が進むと、
他人のことを思いやりながら、お互いに響きあって動くことができる。
自立したもの同士で、争いが起こることはありえない。
それが、「悲心廣度」の広い意味。

私たちは、体調を崩しては立ち直る。
寒いこの時期がいちばん体を壊しやすく、
つまり土台から健全に立て直す、そして自立のチャンスでもある。
春の下痢は歓迎して。
下腹部の弾力が出て上腹部が楽になり、「上虚下実」が実現する。

私たちの周囲には、不安をあおる知識が多い。
医療的には、将来的なリスクを説明せざるを得ない状況にあるが、
言われたほうはそうした空想が働き、その方向に進む可能性が上がってしまう。
不安が生じ、怯えから必要のない症状まで出てきてしまう。

空想は現実を生む。
だから、からだをモニターしながら自ら乗り越えていくと、
予測ができ、状況が読めるようになっていく。

体と向き合うことから、安心が生まれる。

・・・・・
お話のあと、実習「心がおちつく やさしい気功」で終わりました。

https://youtu.be/u_cm7GRGdAU


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