日々消してゆく、「消しゴム生活」 〜木曜の教室から
毎週木曜、「京の気功入門」は天野の唯一の定例教室です。
初めての方も長く通う方も、毎週同じ流れで、安心して自分に集中されています。お話に加筆訂正。
2023/11/23・30 天野泰司 (NPO法人運営責任者)
消しゴム生活
変動や症状は、「何の調整だろうな、からだは何をやろうとしているのかな」という視点でみる。「あ、しまった風邪ひいちゃった」というマイナスの心が治るのを遅らせる。
今の時期に風邪をひいて、暑すぎた夏の疲れを抜く、という調整も起こっている。呼吸器の疲れをほどく風邪。
人生の局面でつかえた時も、原因を究明しなくていい。わからないまま何かが解消していくことがほとんど。気がつくと抜けていく、原因が浮かびあがるとそれだけで消えていくもの。
観念的な働きを除いたら、心身共に気持ちよく過ごせることが多い。
引っ掛かりを抜いていく段階では、まず(気功をして)体をゆるめると、ひとつひとつ解消していく。
「心がおちつく やさしい気功」が役に立つ。3.11東日本大震災の直後に作ったが、大学の課題に使って効果に驚いた。課題として2週間続けると、ほとんどの人が変わる。早い人はその場で変わる。自分でも、やっていていいなと思う。型はいらない、複雑なことはいらない。やさしいことが気功の王道だと気がついた。
心は、体の色んな状態を自由に作り出すことができるし、心が体を縛る。
なので、心を楽にしていくことを習慣に。
ちょっとにっこりするだけでもほどける。そうすると体調が変わってきて、新しいこわばりができても、すぐにほどくことができるようになる。
普通は細かい引っ掛かりが積み上がるものだが、日々、消していく。
消しゴム生活。いま生まれたような気持ちで日々をすごす。
きょうは11/23、「勤労感謝」というより大変な思いを洗い流すつもりで。
目と肝臓と水
足がつる、という質問があった。今、乾燥が強い。
冷え、寒さだけでなく乾燥の兆候があるかも。水を少しずつ、ていねいに味わって飲むこと。
お茶やコーヒーは利尿作用があるので、後にお水を飲むとよい。
違和感が出た時が調整の機会。筋肉に疲労物質がたまると緊張させ自分でほどこうとする。痛いけれど、つるのをまっとうして。
足がつりたくない人は肝臓を元気にすると、つる必要がなくなる。
食べたいときに食べたいものを。感覚に素直にしたがう。
「何時に食べる、必ず食事する、好き嫌いなく、これは食べるべき食品」など、頭で考えた食欲でなく、体の欲しいもの、という視点で食べるものをみていく。適度な運動も大切。
薬を飲んでいる人は特に、肝臓に負担がかかる。
肝臓は右の肋骨の曲がり角。原始的な臓器で、三分の一取っても復活できるほど。なので、手をあてるだけでも変わる。手をあてるのを習慣に。
あたためるのもよい。柔らかい湯たんぽをあてるのも。酵素反応がさかんになる。
目のケアも大事。目に負担がかかると赤くなる。目をあたためることも肝臓のケアにつながる。目の温湿布がおすすめ。ハンドタオルにお湯をかけて絞り、横になって目に乗せてしばらくゆっくりする。
この時期は目と、肝臓と、水。水分率が違うと皮膚、関節、目も変わる。
おいしくのみ、からだを動かして、また水を飲む。
教室に来ている人は実感を持って伝えられるので、言葉以前に伝わるものがある。気持ちよさ、自然な変化を体験を持って簡単なことを伝えると、大きな力をもつ。
動画があるよ、というだけでも実感があるので伝わり方が違う。だからここに来ている人は気軽に伝えて。
味覚と嗅覚
昨日、コロナのあと嗅覚がないという質問があった。
匂いをかいで、食べていいかどうか判断する、嗅覚、味覚は本能的な感覚、
生きる根本。
鼻にきている、ということであれば尾骨。犬だけではなく、ヒトのしっぽも美味しそうと思うと動く。尾骨の温法や手あてで、頭が休まり、生殖器の働きが変わる。
味覚や嗅覚の異常が多いのは、「コロナにかかっちゃった」という絶望感から始まっているのかもしれない。
武漢は普通の風邪と変わらなかったが、海外の映像などをみて心理的ショックが大きかっただろう。それは、がんが広がり始めた頃に恐怖が大きかったことと似ている。
今の医療では説明責任が問われるので、必ず「こうなるかもしれません」と説明する義務を背負わされている。それは医師には負担だし、患者にも心理的な影響が大きい。
病気についてや、他のことでも「こうなるかも」といわれると不安要因になり、症状になったことで大きな不安が出る。
「スイカの種を食べたら、おなかから芽が出るよ」といったような、
子供の時に聞いたようなことも同じ。
テレビでも視聴率を上げる為に不安になることを大きくとりあげる。
メディアは選択し、不安が出てきたときはからだをゆるめ、気功をして心身の掃除をするように。
汚れが見つかれば、掃除ができる。今からだから解けば、心もほどいていける。
[実習]首の手あて〜心がおちつくやさしい気功
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