気功協会 設立趣旨
2001年、NPO法人として気功協会を設立した時に作成し、認証を受けた設立趣旨書です。気功の要点と、現代社会における気功の必要性が、簡潔にまとまっていますので、ここに公開します。
現代社会は物質的な豊かさを獲得した一方、精神的あるいは身体文化的に大切なものの多くを見失い、また環境問題、生活習慣病の増加や教育現場の崩壊に代表される様々な問題を引き起こしてきました。
これらは、生活が便利になり自然と切り離されていくうちに、もともとあった自然の感覚が使われなくなり鈍ってしまった結果でもあります。
気功協会はこうした状況を鑑み、気功という貴重な心身文化・生活文化を振興し、よって人が本来持っている自然の感覚を復興し、人と社会の全体的な調和と真の幸福を実現することを最終的な目的としてここに設立します。
また現在日本国内に気功をネットワークする公的組織はなく、中立的な立場で繋がりあうための非営利の法人が求められています。
また気功の考え方も様々で、特に気功という名称を使って神秘的な嘘をつき人心を惑わせたり、特定の個人を盲信させたりする犯罪的行為が頻発する中、気功という大切な文化を支え、発展させ、正しく世に伝えるために、特定非営利活動法人として気功協会を発足させる必要があります。
気功は「自然のからだ育て」です。
心身をゆるめ、自然の感覚を働かせることが、健やかな心身を育み、
いのちを花開かせるために必要な共通の土台です。
私たちは「自然のからだ育てとしての気功」あるいは「気功的考え方」を積極的に広め、とくに人間性を育む基礎となる出産育児や教育の現場に定着させていきたいと考えます。気功は「からだとの対話」です。
気功では、自分のからだが一番の先生です。
自らの感覚を信頼すれば、自ら考え、動き、整うことができます。
私たちは、「からだとの対話としての気功」を広めることを通じて、人々の健康になる力を引き出し、自立を促します。
そのためにまず、会員それぞれが自由で対等な立場で主体的な活動を促進しあう交流の場を大切にし、その輪を大きく広げていきます。気功は貴重な身体文化、精神文化の宝庫です。
私たちは様々な源流を持つ「貴重な身体文化、精神文化としての気功」を積極的に楽しみ、将来の世代へ引き継いでいきます。気功は生涯を通じてだれもが学べるものです。
気功は特別なものではなく、むしろ生活の中になじむものです。
私たちは、老若男女だれもが気功を学ぶ機会を持ち、自ら主体的に心身を整えたり、生活を豊かにしていくことができるよう、気功や気功的生活に関する生涯学習の場を、他の市民団体や行政機関とも協力しながら整えていきます。
平成12年6月 1日 作成
・気功協会について
・設立趣旨
・定款
・会員の心得
・気功協会のあゆみ
・天野泰司 プロフィール
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