マンスリーサポーター3,000人をめざします。その背景と、緊急時に継続寄付が支えになったこと。
マンスリーサポーターが1,000人になりました!
こんにちは、D×Pの理事の入谷佐知です。
D×Pでは、継続的に寄付をしてくださる「マンスリーサポーター」の1000人を目指していましたが、
このたび、ついに、1000人を越えました!!!
このキャンペーンは1月末からスタート。約7ヶ月間で400人以上の方があらたにサポーターになってくださいました。
本当にありがとうございます!
(個人のマンスリーサポーターの増加を2012年からグラフにしてみました。現在法人のマンスリーサポーターが24社あり、合わせて1005名となっています)
D×PのSNSでは、1000人お礼企画として、2012年の創業時から現在をプレイバック中。8年前からずっと支えてくださった方が5人もいらっしゃることが判明しました。
次の目標は?
とてもありがたいことに「次の目標は?」ときいてくださるサポーターさんもいらっしゃいました。ということでこのnoteでは、次の目標を発表したいと思います!
ここからは、ちょっと難しい話をさせていただきますね…!
現在、約1,000人のサポーターさんが、平均月2,300円を寄付してくださっています。単純計算ですが、
1,000人×月2,300円×12ヶ月=年間2,760万円
のご寄付をいただくことになります。実際は、退会される方や増額・減額をされる方もいらっしゃるので、あくまでめやす金額となります。
D×Pでは2020年度、以下の取組みを行ないます。
■定時制高校での授業・居場所事業:5校で200~250名の高校生に関わります。
■オンラインでの相談事業:LINE相談事業で2500~3000名の高校生と出会います。また、現金給付や食糧支援などの緊急支援も行ないます。
これらの取り組みを行うためには、以下の費用がかかります。
■定時制高校での取り組みにかかる費用 : 年間約3,090万円
■オンライン事業やその他事業にかかる費用 : 年間約3,200万円
■その他費用: 年間約1,000万円
合計 年間約7,000万円
さらに、D×Pでは以下の目標を持っています。
■毎年、経常利益10%を出すこと
■職員の給与を大阪府の男女の平均年収と同等の金額にすること
経常利益10%を出すことによって、来年に向けた投資やニーズに沿った新事業にあてていくことができます。また、職員の待遇は残念ながら大阪府の男女の平均年収から下回っている状態で、平均と同等にすることを目指しています。残念ながら、現在これらはまだ達成できていません。しかし、社会でD×Pがインパクトを出していくために、必要な2つの組織の指標だと考えています。これらを見越すと必要な資金の合計は、以下のようになります。
■定時制高校での取り組みにかかる費用 : 年間約3,090万円
■オンライン事業やその他事業にかかる費用 : 年間約3,200万円
■その他費用: 年間約1,000万円
■経常利益10%を出し、職員(10人)の給与を大阪の平均年収並にするときに発生する費用 : 年間約3,010万円
合計 10,010万円(1億10万円)
ここでもう一度、1,000人のみなさまからのご寄付を考えてみます。
1,000人×2,300円×12ヶ月=年間2,760万円
なので、残念ながら、まだ、取り組みに必要な金額のうち、年間7,250万円くらいが不足しているという計算になります。
今年度の不足分は、実は今年は企業のみなさまからの助成金も頂戴しているので、助成金をあてがいながら運用していこうとしています。ただし、実は「助成金」という財源は、今年受かっても来年受からない可能性があるので、助成金をあてにして毎年の予算をつくるのは難しいのです。
NPOにとって予算をつくりがたいというのはどういうことかというと、来年、再来年の高校生の支援ができないかもしれない、ということです。
実際、昨年の2019年度のご寄付が足らず、2020年度に取り組みを実施することができなかった事業もありました。つまり、去年は会えていたけど、今年関われなくなってしまった高校生もいる、ということです。コロナ禍で、彼らが今どうしているかを考えると、非常に悔しいです。
もし高校1年生に関わったら、彼らが2年生、3年生となって卒業して、なんらかのやることを見いだせるまで見守ることができたらと思っています。D×PのLINE相談でも、「相談をさばく」というかんじではなく、相談員は10代と関係性をつくろうとしながら関わっています。なかには2年くらい長期でLINEでのやりとりを続けているという生徒もいます。
そんなとき、重要な存在となるのが、マンスリーサポーターです。現在D×Pのマンスリーサポーターの継続率は高いため、安定的な財源としてみなされます。マンスリーサポーターが増えれば増えるほど、将来のことを考えやすくなり、職員は安心して「今」の高校生と関わることができます。これは本当にD×Pにとって、高校生にとって、大きいことです。
なので、1,000人を達成できたことは大きな一歩になりました。しかし、まだとりくみ全体に必要な金額の3割に満たない状況です。
「D×Pの取り組みに必要な費用の8〜9割をマンスリーサポーターひとりひとりからのご寄付で成り立たせたい!」というのが、わたしたちD×Pの夢です。そしてもし仮に、3,000人の方がマンスリーサポーターになった場合、8,280万円が年間で寄付されることになります。
次の目標は、3,000人。
わたしたちD×Pは3,000人のマンスリーサポーターをめざします。
継続的な寄付があったから、緊急支援もしやすかった
さらに、コロナ禍において、マンスリーサポーターの存在はさらに大きいものでした。
休校要請があった2020年3月以降、D×PのLINE相談「ユキサキチャット」への登録者数はどんどん増えていきました。
ユキサキチャットの登録者数の推移
さらに、コロナの影響をうかがわせるこんな声も届きました。
まったなしの状況を感じ、急ぎ、以下の取り組みを行ないました。
実はこれらの取り組みは、現在でこそ企業のみなさまから助成金等もいただいていますが、はじめた当初はまったく財源のアテがなく、
(※注 スタッフの言葉は一部脚色しています。)
という感じで、見切り発車ではじめたものでした。
でも、同時に「マンスリーサポーター800人(当時)が、いてくださっているし、大丈夫!」という見込みもたっていました。マンスリーサポーターの存在は、緊急時の意思決定に大きく下支えしてくれました。
継続的なご寄付があったから、緊急時の判断もとてもしやすかったのです。これは、このコロナ禍で大きなことでした。
そして今後、実体経済に大きな影響を及ぼしているコロナウイルス感染症は、1年後・2年後と長期にわたって大きな影響が出てくるはずです。もしくは、また種類の異なるニーズが10代から沸き起こってくるかもしれません。そんなときに、10代の声を聞き続けられるD×Pであるために。マンスリーサポーターを増やしていきたいと思っています。
次のゴールは、3,000人。
D×Pは、3,000人達成に向けて進んでいきます!
ぜひ、まだマンスリーサポーターでない方はこの機会に寄付をしていただけたら嬉しいです。また、SNSでのシェアやお友達のご紹介もとても嬉しいです。
でも、寄付をされている方おひとりおひとりもまた、コロナ禍での影響を受けているはずです。どうか、それぞれにあった方法で、D×Pと関わってくださいね。
※最後に、この目標についてお話ししたTwitterライブの動画を貼らせていただきます。(Twitterライブでは、経常利益10%と職員の待遇改善の費用を含んでいない、ミニマムの金額を目指して2500人目標とお伝えしていましたが、D×Pがインパクトを出すにあたって重要な2つの指標でしたので、それを加えて3,000人という目標にしています。)
D×Pの取り組みは寄付で運営しています。ご寄付はこちらへお願いします!https://www.dreampossibility.com/supporter/ noteで頂いたサポートは手数料をのぞき、ご寄付として承りますが、原則領収証は発行いたしません。必要な方はご連絡ください。