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昨年度の活動を通して〜高校生編〜

プロフィール
山下紗季さん(19歳)
趣味:コスプレ
特技:絵画
・日本と中国のハーフで上海育ち
・グローバル化が進む中、外国人との距離を埋められるかもしれないサブカルの可能性に目覚め、方法を模索中
・フットワークが軽いとよく言われる。それは人脈を広げるためなのだが、バイト代の使い道がほとんど交通費で終わってしまう

なぜまじプロに参加したのか
<1つ目の理由>
当時高校3年生だった私は指定校で大学が決まっていました。しかし、周りの友達は一生懸命受験勉強している中とても申し訳ない気持ちになり、ネットサーフィンしていた時にたまたま目についた、まじプロに興味を持ち、頑張ってみたいと思ったのがキッカケでした。
高校生として最後の期間なのでなにか残せないかと焦っていました。

<2つ目の理由>
まじプロの「高校生向けの起業体験プログラム」というコンセプトをネットで見たときの私の感想は非常に捻くれたものでした。
「お金がある大人が社会貢献を目指して自己満で形だけでやっているものなのではないか」と。
未来のために、社会のためにという思考になるには経済的に余裕がなければできないことです。
お金持ちの大人はどんな考えを持ってこの日本で働いて、そしてこのどうやってプログラムを運営しているのか、家にエアコンがない私には興味深々でした。

実際に参加してみて
確かに運営している社会人や協力している大学生、参加者の高校生はみな富裕層なイメージでした。
高校生はほぼ私立高校、大学生も名だたる有名校、社会人も東京のど真ん中にオフィスを構える大手の企業に勤めている者ばかりでした。
おそらく私が今まで偏見を持ちすぎていたのだろうということに気がつきました。
裕福な生活を営んでいる人には社会問題の解決は無理だろうと考えていたのです。だから会場に行った時の私は正直なめていました。
三ヶ月のプログラムが終わったら、はい成功しました〜とその場限りの関係かなと思っていました。

しかし断言します。
過去の自分の考えが甘すぎたのです。
まじプロは文字通りまじでした。

社会人の方々も大学生の方々も用意周到、準備万端で私たち高校生参加者を迎えてくれました。
もちろん最初は何をすればいいかわかりませんでした。
社会問題なんて溢れかえっている、意見がまとまらない、やばいとわかっていても具体的な知識もないまま思い込みで話を進めてしまうことばかりでした。
けれど進み方については社会人の方々がワークシートを用意してくださいました。
また、広報の仕方、アイデアのまとめかたなど実践している社会人が講義をしてくださり、生のノウハウを学ぶことができました。
例えばポスター案のレイアウトや配色の仕方や、連絡するためのアプリの使い方、論文の検索の仕方や効率的な読み方など高校では教わらないものばかりで、実践で使えるものをレクチャーしてくれました。
ボランティアだからこそだろうか、社会人も大学生も親身です。

将来の目標のモデルにもなりました。
こういう大人になりたいという大人を目にする機会がすくない高校生にとっては目標を見つけるいい場だと感じました。
最初は金持ちの大人はなんだとなめていた自分が今では恥ずかしくなりました。
無料で参加したにはあまりにも収穫が多い三ヶ月だと思います。

自分たちの班はなにしたのか
深刻にすでになっているゴミ問題について中学生を対象に認識を深めさせることを目標にした、中学生の価値観広げようツアーを企画しました。
今まとめてみたら一体全体なにをやりたいんだと思ってしまったけれど、当時の自分たちのやりたいことを全部詰め込んだ結果がこれだったのです。

「中学生の価値観を広めたい」+「ゴミ問題が深刻なのだと伝えたい」=「ゴミ問題を通じて中学生に新しい意識を持ってもらいたい」

という概念のもと、では実際海をみて海ゴミの多さを見てみようとか、ゴミ問題について研究してる大学の教授に直接当たってみようとか、ゴミ処理場を見てみようとか、足をたくさん運びました。
また、中学生に高校生活を知ってもらいたいということで私立高校の見学や体験授業も計画しました。
リハーサルとして私立高校の見学と体験授業を行ったときは成功しました。
しかし、本番は計画が間に合わずまじプロを終えました。

活動中の役割、苦労したことなど感想
私たちのグループは高校生が2人という一つの企画を立ち上げるにはあまりにも人手が足りなかったです。そのため役割を割り振ることもできず、2人で全てをこなしていました。
企画の具体案出し、協力者探し、フィールドワーク先のアポ、集客などやることが盛りだくさんでとても手が回りませんでした。
また私たちのグループは2人だからこそでしょうか、喧嘩をすることで有名でした。
高校生2人がやりたいことの違いで言い争ったり、連絡がスムーズにいかずにイライラしたりと、いい雰囲気ではなかったのです。
しかし、周りからあそこはヤバイぞと言われながら、本番もうまくいかなかった中、それでも最後の終了証をもらうことができました。
負の感情は最後まで確かにあったけてど、報告会を諦めなかった自分とパートナーには誇りを持ったのも事実です。

活動を終えて感じていること
なにか志している高校生に足りないものはノウハウと経験です。目標は特に決めていない高校生に足りないものは刺激と目指すべきモデルです。
私はまじプロはそれらを満たすストックがあると参加して感じました。
最初は消極的な気持ちで会場に行ったのにも関わらず、活動が終わった頃にはまたやってみたい、リベンジしたいと思えるような内容です。もちろん人で成り立っている活動なので、感じ方は人それぞれですが、どんな人でも損はしないと思います。
人脈も、知識も、経験も、大学生になってサークルに入った時やレポート書くとき、論文書くときなどに役に立つと思います。
まだ私は社会人ではどういうスキルが必要なのかは想像もつきませんが、あのときも悩んだなと思った経験があるだけでも心強いのではないでしょうか。


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