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熱いだけでもだめ、楽しいだけでもだめ

コミュニティは熱いだけではだめです。熱いのはいいことですが、それだけだと目的志向・成果志向が強くなってしまいます。時にはみんなと楽しくくだらなくわいわい交流したり、ご飯食べたりお酒飲んだり遊んだり、誰かの人生に寄り添うような時間も必要です。コミュニティは目的達成や生産の場という側面だけでなく、メンバーにとって居場所だったり生きる場所の1つだったりするのです。

でもコミュニティは楽しいだけでもだめです(それが目的だったらいいですが)。そこには目的・目標だったり、ビジョンだったり、熱い想いのようなものも必要です。「旗印」というか、「北極星」というか、「船のマスト」みたいな“みんなの共通の拠りどころ”みたいなものがあるといいです。それが求心力となり、接着剤となります。

だから、コミュニティマネジメントにおいては、みんなが安心して居心地が良く楽しめる空間づくり・雰囲気づくりが重要です。「楽しい」「居心地が良い」というだけでコミュニティに行く理由になりますし、そんなコミュニティが人生にあることは、その人にとってとても価値のあることです。誰かの人生を豊かにしているコミュニティなんて最高です。

また、時に熱い想いを持って、コミュニティが目指していることや大切にしていきたいこと、理念・ビジョン・価値観などを語ることが重要です。サイモン・シネックのゴールデン・サークルのお話にあるように、「人はWhyに動かされる」ので、どんなかたちであれ、団体らしく・リーダーらしく・あなたらしくコミュニティの意義や価値や目指すことを時々熱く語ってください。

熱いだけでも成果志向になりすぎちゃうし、楽しいだけでもゆるくなりすぎてしまう。その両方をバランス良く取り入れることが「強くあたたかい組織・コミュニティづくり」であり、コミュニティマネジメントです。バランスや塩梅感を求められる難しい技能ですが、それこそがNPO・市民活動・コミュニティ活動の真骨頂なので、ぜひみんなでうまくなっていきましょう。

by 呉 哲煥(CRファクトリー

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