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”一事が万事”を痛感したお話

いつも321プロジェクトを応援していただき、ありがとうございます!
広報担当の石原です。
最近はすっかり日も長くなり、夕暮れがきれいな季節になってきましたね。
さて今回は、報告や告知ではなく、たまには力を抜いてちょっとした小話をしたいと思います。
自分自身が“一事が万事”を強く感じたお話です。


無関心が最大の敵

私たちNPO法人321プロジェクトは、
経済的弱者を減らすことをミッションに日々活動しています。

自ずと貧困やそれに関する情報に触れる機会が多くなりますが、
そんな中で最近ひとつ深く共感した話があります。

それは、とある本の中でされていた
『貧困の問題は、いま貧困でない状態にある人々の無関心にある』
という旨の主張です。

これはいじめの問題でも同じようなことが言われています。

いじめの問題は、加害者と被害者の当事者だけではなく、
その周りにいる傍観者と呼ばれる人たちの無関心にも問題がある。
逆に、彼らの内のひとりでも勇気を持って行動を起こせば、
防げるいじめがきっと多くある、と。

貧困問題に置き換えれば、今は貧困ではない人たちが行動を起こせば、
課題解決のためにできることは、意外と多くあるかも知れません。

私たちひとりひとりに、
できることは必ずあると思わせてくれるこの考え方には、
深く共感すると同時に、とても勇気を貰いました。

場所が変われば、そして自分も無関心の当事者


そして最近、貧困に無関心な人に実際に出会いました。

「貧乏な人とは関わりたくない!」
「貧困はそいつが努力しなかったのが悪い!」

簡単に言うとこういう主張をしていました。

「関心が貧困問題の解決になるかもしれない」と勇気を貰った直後に、
実際にこうした人と対峙してみると、
もちろんいい気分ではありませんでした。

少し悲しかったリ、ちょっとした怒りなんかも混ざったような複雑な感情が湧き上がりました。

そして
「この人は自分とは少し違うな。深く関わらないでおこう。」
そうやって距離をとりました。

でも、あとで冷静に自分のその行動を振り返ったときに気が付きました。
自分のその行動の強烈な矛盾に。

自分とは違うと感じたもの、理解できないと感じたものから距離をあけた自分のその行動は、無関心そのものではないか。

私は、無関心の当事者であることをその瞬間に自覚しました。

貧困に関わっているから、貧困に関心を持つ。
これはある意味、当たり前です。

でも、それを一歩離れた日常の中では相変わらず他人に無関心で、
すぐに壁をつくる。
これは矛盾しています。

“一事が万事”

私が好きなことわざの1つですが、これを痛感しました。

自分がこの行動をしている限り、
「貧困問題を解決するためには、目の前の人に関心を持つべきだ!」
なんて主張する権利はきっとありません。

貧困という途方の無い課題に立ち向かうためには、
先ずは自分が“行動で”無関心の壁を乗り越えていこう。

いきなり完璧にはできないかも知れないけど、
自分にも無関心の悪魔がいることを自覚したことが、
まずは大きな前進だと感じました。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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