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九州踊る!物語 その1【永山編】

みなさんは、火山灰を触ったことがあるだろうか。

私は、ある。

いや、むしろ、浴びたことがある。

灰を…浴びる?

そう、文字通り、灰まみれ。

原因は、これである。

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鹿児島県民の心のよりどころ、桜島。

この火山を、鹿児島県民は心から愛している。

そして、私が浴びまくる灰というのが、この桜島パイセンが吹き上げる火山灰である。

火山灰と共に暮らす我ら鹿児島の民は、灰が降れば洗車し、灰を集めて袋に入れ、シャワーを浴びる。

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そんな厄介者ながらも愛すべき火山灰を、思うがままに楽しもうというお祭りがある。

灰フェスである。


私は、この酔狂なイベントの立ち上げに関わり、酔狂 オブ 酔狂ともいえる、火山灰収集イベント「スポーツ灰集め」通称 スポ灰 の発案者だ。

スポ灰

30分の制限時間で、大人3名が真剣に灰を集めたら、どのくらいが集まるか、皆さんはご存じだろうか。

私は知っている。

なぜなら、やったことがあるからだ!!

正解は、、、970kg(約1t)

普段は地元でも厄介者の位置づけになる、火山灰だが、スポーツになると様相が一変する。人々は集めるべき灰を探しまわる。

「灰はどこ?!」「灰を探せ!」

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「あったぞ!ここだ!」「よし!とりつくせ!!」

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そんな怒号ともつかぬ叫び声を上げながら灰と格闘する大人たち。

灰フェスでは、こういった灰を愛する人々による祭典なのである。


踊るとは、見方を変えること

灰フェスは、火山灰という日常を違う目線で見つめることで、そこに関わりしろを見出だそうという挑戦だ。

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スポ灰の公式道具たち。こうやって並べてみると、ちょっとかっこいい。

踊るとは、日常の中にあるちょっとした可能性を探し、そこに光を当て、面白がるということだ。

私は今日も、灰まみれの日産マーチに乗り、鹿児島県内各地を走り回る。

まだ見ぬ、灰まみれの宝物を探して。

(九州地域間連携推進機構株式会社 代表取締役 永山由高

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その2(門間編) 
その3(田鹿編)
その4(中井編)

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