九州踊る!物語 その7【冨永編】
「地域活性や地方創生に興味があるんです。」
こういった言葉を学生や若い世代の社会人からよく聞く。
その度に私はそれってどうして?と尋ねる。
そうすると「地方は課題がたくさんあるから解決しなきゃいけない」とか
「東京にいながら地域活性を仕事にしてみたい」とかいろんな答えが返ってくる。
でも、そもそも地域活性や地方創生って何だろう?
それが目的になるのは少し違うんじゃないかな?といつも思う。
コミュニティから成る地域にはいろんな人の営みがあって、そこに住んでいる人たちはその場所で暮らすことを選んで、それぞれの幸せで生きている。
かく言う私も、もともとは故郷の鹿児島を出たくて大学から上京し、首都圏で就職して「都会は楽しいことや刺激ある人との出会いがあるけど鹿児島や田舎はつまらない。」と何となく東京からの上から目線で地方を見ていた。
そんな私は、今年7月末で会社員を卒業して先日、東京から鹿児島に帰ってきた。
実家ではなく別で家を借りて暮らしの拠点を鹿児島に置くことを決めたのだ。
昔の私からすると自分でもびっくりの決断。
(鹿児島に来て初日、出迎えてくれた桜島)
長年、暮らしの軸を首都圏に置いてきた私がなぜ、鹿児島に戻ってきたかというと「自分の舞台」を見つけたからだ。
もっというと「消費して生きるのではなく、価値を生み出す生産者として生きたい」と思った。
私の場合は焼酎をきっかけとして鹿児島や地域との結びつきができて、それが大事にしたい自分の軸になった。
もともとおじいちゃんが大好きだった焼酎のお湯割。
それを小さい頃に見ていた原体験がきっかけでいろんな人に出会い、そこから人生がどんどん広がって今の自分に繋がっている。
焼酎とこれまでの話はこちらを読んでいただけたらと思いますが、写真で少しご紹介。
(新聞社を退社して飛び込んだ2代目ミス薩摩焼酎)
(大口酒造さんの首都圏プロモーションプロジェクト)
(焼酎初めての方にお話させてもらったイベント)
(クラウドファンディングで立ち上げたコミュニティスナックかくれ架BASE)
今、地域に関わりたいけど何から入れば良いのか分からない、
自分の軸が分からなくて迷子になってるという人がいたら、まずは小さなことでもいいから興味のあることや好きなこと、何でも良いからやってみて。と伝えたい。
私も焼酎にここまで飽きずにハマると思っていなかったし、自分の中でここまで大事にしたい大きなものになるとは思っていなかったけど、
それはやっぱり焼酎を通した先にいる作り手や飲食店、地域の人のカッコいい生き様に出会えたおかげだなと思う。
地域の課題を解決したい、地域活性したいというのももちろん立派だけれど
「なぜ、それを自分がやりたいのか?」という部分が一番大事だと思うし、
自分がやりたくて楽しいことを続けていたら自然と伝わるし、人も集まってくるし、それが結果として少しずつ線になって軸になってくるから。
これから新たな舞台で踊る私も、そんな人たちの小さな一歩の背中を押せる人で在りたいなと思うし、何より自分がワクワク、全力なところを届けていきたい。
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その1(永山編)
その2(門間編)
その3(田鹿編)
その4(中井編)
その5(土屋編)
その6(木藤編)
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