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九州踊る!物語 その6【木藤編】

地方創生のプロフェッショナル・・日南の商店街を再生させた立役者・・福岡では古い喫茶店を事業承継して人気店に・・。そんな感じで評価されることが多い最近のわたくし。何も間違ってはいないんだけど、でも結局自分ってどんな役割を担っているのか。
NPBの一員となって「踊りたくなる九州!」をつくるにあたって、改めて自分がこれまでにどう踊って来たのか、について考えてみる。

みなさん、木藤を何者だと思っていますか。事業家?そんなに稼ぐことに長けているわけではありません。デザイナー?そんな大学を出ていますが、設計・デザインは専門の方には勝てません。活動家・リーダー?人を引っ張っていくのはたいして得意ではありません。もちろん政治家でもないし、評論家でもない。

悩んだ挙げ句、自分を一言で表すと「いつも一歩下がったところで、状況を見ながら、個性あるタレントを発掘して、彼らを上手に見せる」ひと。そんな役割をずっと担ってきたんじゃないかな〜と。それが私なりの“踊り方”。

卒アル引っ張り出して振り返ってみたら、やっぱいつもそんなスタンスで踊ってた。

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これは高校生の時の写真。真ん中に男女座っている片方が私(当時の写真も恥を忍んで・・w)。文化祭で企画した全校生徒参加クイズ大会の司会者を務めている様子。ちなみに右側が回答者席、左が観覧席。私はいわゆるタレントである個性ある回答者たちをうまく回し、先生の趣味や過去のエピソード取材をネタにしたクイズを出題しては、2時間近くのクイズ大会をドカンドカンと盛り上げた。決して自分が目立ちすぎることはなく、役者たちを目立たせ、見ている観客を楽しませることにこだわった。

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これは大学時代。同じく学園祭の企画。5人の同級生たちを”馬”に見立て、レースをさせ、お客さまには倍率を見ながら賭けて競ってもらうという企画。これまた大ウケで、結構儲かったりもした。ここでも私はやはり企画者&司会者。自分は決して前に出すぎず。常に全体を見渡して、個性ある同級生(=馬)たちを魅力的に見せること、輝かせることに終始していた。

油津商店街再生プロジェクトで大切にしたのは主役である商店主たちをいかに輝かせ、自走させるか

私の代表的な仕事。4年間で20以上の店舗を新たにつくり、まちを新しく生まれ変わらせるというプロジェクト(概要はコチラを参照)。私は全国333名から選ばれたマネージャーという立場。当初は私自身が目立っていた時期もありましたが、こだわったのは地元の方々が中心に立ち、「自走できるまちへの変革をどう生むか」そしてやはり「私は一歩下がったところで、そのプロセスを描き、商店主らの魅力を磨き、発信していく」ことが役割。

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結果どうなったか。4年で20以上の店舗とITオフィスが誕生。「若者のチャレンジがまちを変えた」と首相が評価するほどの商店街に。任期を終えた私が福岡に戻ってすでに3年が経過。しかし日南・油津では、地元の方々がしっかりとそれぞれの役割を認識し務めることで、猫すら歩かなかった商店街は、コロナ禍に対しても、歯を食いしばって前を向くき、支え合い、元気を継続できる商店街となって頑張っている。まさに自走している商店街。

歯車02

これは今から6年以上前、商店街プロジェクトが始まったばかりのころのスライドの一コマ。
「自分の役割は・・・歯車を組み立て、よいしょ!っと動きを与える。歯車はしばらく動いているから、その間は次のことを仕掛ける、そして歯車の動きが悪くなったら、また押しに現れる」
あくまで主役は地元商店主。私が全てやってしまってはダメ。前に出すぎず、いい距離を保ち、自主性のある活動を応援して盛り上げていく。

学生のころと全く変わらないスタンスを貫いていることに改めて気づかされた・・・さて、大学時代に話を戻そう。

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学園祭の企画。5人の同級生は”馬”。こうやってレースで競い合う。まさにタレントたち。

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同級生たち(=馬)がヒィヒィ言いながら走っているのを、涼しい顔で見ているのが私(左スーツ姿)。私は同級生たち(=馬)どうやって面白く見せて、場を盛り上げていくかばかり考えていた。涼しい顔で。

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全身に金箔を塗って演じる同級生(=馬)たち。

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それを眺めながら、「次はどうやったらもっと面白いか」を考える私。涼しい顔で。自分は決して金箔を塗らない。

いつも一歩下がったところで、状況を見ながら、個性あるタレントを発掘して、彼らを上手に見せる」私の”踊り方”の原点かもしれない。

こんな私たちが最高の舞台を用意して待っています。
踊りたくなる九州をつくろう/Shall we dance??
さぁ、九州で踊りたくなったら、九州移住ドラフト会議2020〜2021へアクセス!

(九州地域間連携推進機構株式会社 取締役 木藤亮太)


NPBでは、踊りたくなる九州をつくる仲間を募集しています。
エントリーは9/1 まで。楽しいエントリーをお待ちしています!

お題の作文「あなたが自ら踊った経験を教えてください」をNPBメンバーが「自分だったら…」と綴るリレー企画を実施中です。明日も誰かが、「九州踊る!物語」をアップするので楽しみにしていてくださいね。

ほかの作文はこちらです。
その1(永山編) 
その2(門間編) 
その3(田鹿編) 
その4(中井編) 
その5(土屋編) 


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