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2019/08/20 ローマぼんやり散策
ローマで目覚めた。
何気にテレビをつけてみたら、なにやらTVショッピング的な番組があさから連続で流れているようだ。しかも短いペースに何回も同じ商品を流すループ。その合間に、悪を訴えているかのような、息つく間も無く叫ぶようなけたたましいイタリア語で恰幅のいいおっちゃんが「これはお得だ!いますぐ手に入れるべきだよ!」お得を訴えまくし立てている。急き立てられるようなイタリア語と、便利なキッチングッズの実演ループでイタリアでの記念すべき第一回目の朝は、思ってもない方向に少しもっていかれた。想定外の目覚め、スタートとしては悪く無いじゃないか。
B&Bの朝食は、たっぷりのフルーツとパンのルームサービスで、TVとのギャップが激しい爽やかな朝を演出してくれた。宿主はアジア系の女性でとても気さくだった。外国で自営業、なんだか親近感を持つ。
今日はシチリアまでの夜行列車を予約してた以外は特になにも決めていなかったので、日中はローマ市内を散策することにした。
スーツケースはB&Bがチェックアウト後も預かってくれる(放置が正しい表現だが)ようなので、やっと身一つに解放された。
日本よりも強く感じる日差しを浴びながら、ぶらぶらと歩く。数年前に訪れた際に通った道を見つけたりして、一人興奮する。
観光ぽいことをしようと、古代の浴場をミケランジェロが改装した、サンタマリアデッリアンジェリ教会を目指すことにした。やはりローマ、ひとつひとつの敷地が大きく、はじめ併設する博物館の入り口にたどり着いてしまった。
チケット売り場のスタッフに聞くと、「教会はここでてあっち」とけだるくあしらわれた。
ここで「お、でましたお家芸、だるそうなスタッフ!」とイタリアに来たことを実感してフラグが立った。いつでも丁寧に接客しないといけない日本と比べ、御構い無しに自然体なイタリアの人たちのほうがむしろ安心してしまう時もある。かくいう私も日本式のサービス業をすっかり着こなしてはいるが、帰ってきたなぁと嬉しくなった。
お目当の教会は、遺跡をそのまま活かした外観と、音を全て飲み込んでしまったかのような巨大な静寂の内観のギャップが見事だった。イタリアに来たら、とにかく教会に入るのが楽しみのひとつ。まずは第一教会クリアだ。
その後、暑さにぼんやりぶらぶらしながら小さな広場を見つけ、しばらくぼーっと相方と会話するでもなく座ってしばしの休息を味わった。そうそう、日本でお互い忙しすぎたんだから何もしない時間っていうのは、大事だなぁと至福の時間を噛み締め、ついでに広場に面したカフェでランチもとることにした。
この後、怒涛の旅が始まる予感はしてたのか、してなかったのか、、、タイムマシンがあれば自分たちに聞いてみたいものだ。
その後、さらにティラミスで有名なPompiを訪ねた。大盛りのティラミスで、トッピングがいろいろ選べるらしい。クリームたっぷりで意外とあっさりしていた記憶。高級ブティックが立ち並ぶゾーンにあり、いかにもビジネスの香りがする。スタッフも外国人慣れしていて、スムーズ、ここで成功しているんだから、すごいなぁと思いつつも、予定調和的な観光にどこか物足りなさを感じる。やっぱり、下調べをしてくるのは性に合って無いぞう。
ということで、観光はやめて公園を目指すことにした。
ローマの休日で有名なスペイン階段で、とりあえず記念撮影をし、そのまま上昇しゆるやかな勾配を登り、結構体力を奪われながらたどり着いたのがボルゲーゼ公園。市民憩いの場という雰囲気の大きな公園。
そこで、いかにも楽しそうなトゥクトゥクのように屋根付きのレンタサイクルを見つけ、乗ってみることにした。これが意外と楽しくって!童心に帰り漕ぎまくってしばし満喫。
記念撮影でタイマーセットしたら、美脚のお姉さんに主役を取られた。
緑の中をぐるぐる、大の大人がはしゃぎまくり時間になったのでリターンしに。
返却の際に預けていた免許証を危うく忘れそうになり、はっと現実に帰る。
そうだ、これが我が旅のデフォルトだ。なにやらしでかしそうな予感がプンプン、不安と、それよりもトラブルもなんなら出会いたい系アイドルの旅がどうやら始まっていたようだ。
8月はvacanzaシーズン!超とりあえず的な感じの「また26日に会おうね」置き手紙がツボ。Buone Vacanze!!!
いたとこリスト
Santa Maria degli Angeli dei Martiri サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ
Pompi ローマのティラミスといえばここ
宿
Sunny Guest House ローマ中央駅から地下鉄一駅の落ち着いたゾーン
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