第2回アカデミア読書会 『お金2.0』佐藤航陽著 を読む
行動宣言。
これらはNewsPicksアカデミア アンバサダーによる自主企画イベント『お金2.0』読書会の最後に、参加者がアウトプットとしてまとめたものだ。
一つ一つの行動宣言は、文字にするとありふれているようにも思える。
けれども、その一つ一つには、これから激変していく社会の中で自分らしく生きていきたい、そのための一歩を踏み出そう。
そんな思いがあふれている。
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12月13日に行われた今回の読書会は、通常のアカデミアイベントと異なり、NewsPicks運営が関与していない。今年10 月に就任したアカデミア アンバサダーによる自主企画イベントだ。
会場手配から告知、ファシリテーションの準備、当日のツイッターでのライブ配信まで、ほぼ全て、ボランティアのアンバサダーメンバーが行った。
ちなみにアンバサダーにどんな人がいるか紹介すると、フリーランス、会社員、起業家、学生など実に様々。
分野も、ライター、エンジニア、マーケター、飲食関係、ファッション関係など、多岐に渡る。
HIUや箕輪編集室、コルクラボ、サウナサロンなど、他のオンラインサロンに関わるメンバーも多い。
そんな多様なメンバーが、3ヶ月という期限付きで、NewsPicksアカデミアを黒子のように盛り上げるアンバサダーとして、活動している。
今回、なぜ自主イベントが企画されたのか。
キーワードとなるのは「コミュニティ」だ。
情報感度の高い方は、これからの時代、既存の会社組織から離れたサードプレイスで、人を集めて、うまく纏めあげられる「コミュニティ・マネージャー」の価値が高まっていくだろうということを察知しているかもしれない。
アンバサダーの中にも、何とかこのコミュニティ運営のナレッジを獲得し、自身の経験にしたいとの思いを持つ者が少なからずいた。
(ただし、アンバサダーの考え、温度感はさまざまで決して一枚岩に集約されたものではないことは断っておく。)
コミュニティを形成し、人をつなぐには核がいる。
その核となる最高の題材が、アカデミア会員に毎月送られてくるNewsPicksアカデミア書籍だ。
時代の最前線で活躍する書き手が、最先端のナレッジと思いを書き綴る素晴らしいラインナップ。
書籍のリリースのタイミングで、本を題材に、内容を語り合い、気づきを共有することを目的とした「読書会」という形での、コミュニティ形成に向けた試みがスタートした。
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今回のテーマとなる本は、『お金2.0』(佐藤航陽著)。
ビットコインなど新しい通貨の登場に見られる金融や社会制度の変革、組織運営にまで話が及ぶかなりの読み応えの本だ。
<目次>
読書会のファシリテーションは、アンバサダーの平川さん。目下、卒論の取り纏めに奔走している大学四年生だ。
さらっと本の内容をまとめた後、早速、参加者どおしの自己紹介タイムに入った。
班は3名程度で構成されており、自己紹介をしながら自然と雑談に入る。
そのバックグラウンドはこれまた多様で、税理士に、ユーチューバー、郵便局員、ウェブアプリのディレクター等々。
共通しているのは、アカデミア会員であること。
また、全員、「お金2.0」を読了しているのはもちろんのこと、かなり読み込みを済ませてきている点だ。
いよいよディスカッションタイムだ。
お題は、お金2.0により、社会・国規模でどんな変化が起きるか。
なんとも広いテーマ。
各テーブルでポツリ、ポツリ、話しはじめる。
「みなさんはビットコイン持ってますか。」
「昨年買ったんですけど、早々にビビって売ってしまったんです。」
「えぇー、もったいない!」
そこから話は、お金のあり方がこれからどう変わっていくのか、資本主義がどう力を弱めていくのか、そうした時の国家が福祉を担うのか?軍事は?警察は?国が守るべき国益ってなんだろう?ナショナリズムって変わっていくのか?
そんな壮大な話しに転じていった。
ディスカッションの後は、軽くまとめを班ごとで発表する。
話した内容は班ごとにかなり違ったようだが、共通しているのは、みな笑顔をうかべながら、時につっこみを入れながら、他の参加者の話に聴き入っているところだ。
実にアットホーム。
平日夜の開催のため、お酒が入っていることも補足しておく。
そして読書会はクライマックスへ。
「お金2.0」の本旨は、ブロックチェーンなどの新しい技術の登場により、現在の「資本主義」が次第に力を弱めていくとともに、今まで資本市場では直接的に評価されてこなかった人々の感情や、社会的正義などに重きを置く「価値主義」が高まっていくということにある。
その価値主義の時代において、あなたは何をするべきか。
冒頭の行動宣言につながる最後のアクションワークだ。
価値主義の時代は、もしかしたら今以上に荒波の時代かもしれない。
けれども、今、荒波で苦しんでいる人にとっては再起のチャンスかもしれない。
読書会では、そんな未来に向けての生き方を、参加者同士が確認しあった。
一つの本を囲んでの、2時間足らずの対話。
一つの世界観を共有し、生き方や決意を語り合う。
ちまたで言われている「コミュニティ」の実態が何なのか、まだまだとらえどころがないが、この読書会での2時間はコミュニティとして確かに存在していたように思う。
〈集合写真〉
#NewsPicksアカデミア アンバサダー
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