春学期櫻田ゼミ座談会 02 / ゼミからのアウトプットが活かされ、続く学びの場
NewsPicksアカデミアでは、2018年4月からの3ヶ月間、アカデミアゼミを開講しました。
「ゼミってどんな雰囲気なの?」「ゼミを通してどんなことが得られるの?」という疑問の声にお答えして、今回はNewsPicksでインフォグラフィックエディターとして活躍されている櫻田潤さんのゼミ(全6回の講義でテーマは「ビジュアル思考とプレゼン術」)を取材。
それぞれの思いを持って、ゼミに参加しているゼミ生三人にお話しを伺いました。
<前回の記事はこちら>
アウトプットが習慣化されるようになり、気づきが増えてきた。削ることの大切さ
司会:寺田さんは前回、櫻田ゼミで学んだ図解をもとにメモをとることで、頭の中での整理のされ具合が変わってきたとおっしゃっていましたが、具体的にどんな変化がありましたか?
寺田:アウトプットがかなり良くなった気がします。
頭の中に図が先に出てきて、それを説明することで人に話しやすくなったなと。
会社でメモする時も、今までは箇条書きでしかなかったんですが、図にしてみよう、図でやってみようとトライしています。
司会:すごい。早速ゼミで学んだ成果がでているんですね。
三嶋さんも、ゼミに入られたきっかけは資料の作成に使いたいというお話しでしたよね。何か変わったりしました?
三嶋:アウトプットレベルとしては、だいぶ上司からのツッコミが減った…かも。笑
今までの資料は文字ばかりで、何が言いたいのか一目でわからない。
昔の資料を振り返ってみると、見るのも嫌だというクライアントさんもいたのではないかと正直なところ思います。
なので、「ベン図」とか、自分が伝えたいことをどうやったらシンプルに出来るか、図解できないかを考えるようになったのは、自分でもちょっと成長したような気がしています。
司会:櫻田さんがゼミの中で提示される資料自体も、勉強になりますよね。
三嶋:そうですね、まずはとりあえず真似てみるところが大事だなと。
司会:片橋さんは、何かご自身の変化を感じたことはありますか?
片橋:以前、課題でスライド4枚で何か伝えてくださいっていうテーマがあったのですが、そのとき学んだことを自分の仕事に絡めて、自分が描きたい事業の紹介みたいなのを作ったんですね。
それを上司にみせたら…なんと一発OKをもらいました!
一同:えー、すごい!拍手!
片橋:これまでは上司にうまく自分の言いたいことが伝わらなくて、何度も資料作成をやりなおしていたので、はじめて一発OKをもらえて嬉しかったです。
上司に見せる前日にたまたま櫻田さんのVoicy(デザイン逃避行ラジオ)を聞いていたのですが、そこで芥川龍之介の文章は無駄がないという話しをされていて。
それまで手詰まってたのが、「無駄のない図と言葉で伝えればいいんだ」とそれがきっかけで気づけたんです。
司会:シンプルな伝え方を学んだからこその気づきですよね。
片橋:第1回のゼミでの学びで、情報収集、構造化、抽象化、という3つのステップについて説明してもらったんですよ。
そのステップが浅いと伝えるものは少ししかない。
たくさん情報収集をして、そこから絞って絞ってそぎ落としたものを伝えることが大切なんだなと実感しました。
お風呂時間は貴重な動画タイム
司会:みなさん本業もお忙しいと思うのですが、ゼミは全部出席できていますか?
三嶋:私、なかなか全部出席はできなくて。その代わりFacebookのアーカイブ講義録画の授業内容を3回みてきました。
司会:え、同じ内容を3回ですか?
三嶋:そうです、同じゼミ動画を3回。第4回の課題が、各チームを講評してくださいというものだったので。その切り口として櫻田さんがみんなにどういう指摘をしているのか理解しないと何も言えないと思って、お風呂に入りながら何度も見返しました。
司会:ゼミに限らず、動画って普段から見られてるんですか?
三嶋:私、お風呂タイムが動画タイムなので、アカデミアのアーカイブ動画もお風呂に入りながら見ています。
(NewsPicksアカデミア 動画のコンテンツも盛りだくさん)
寺田:わかります!お風呂入りながらとか、家事しながらとかにながら見するのいいですよね。
グループで課題を完成させていく楽しみ。絵が描けなくてもいい!
司会:櫻田ゼミはそれぞれグループがあるんですよね。第一回目のゼミで作った5~6人のグループ。グループ課題もあるので、みなさんどうやってゼミの後に一緒に課題をやったのかなと思って。時間のやりくりとか大変じゃかなったですか?
片橋:私たちのチームはリアルで集まったことはないです。ずっとオンライン上でやりとりしていました。
寺田:僕らのグループも基本オンライン会議。ZOOMを使って顔を見ながら、30分と時間を決めて進めました。
方向性を決めてからは、メッセンジャーでやりとり。一人がスライドを作って、分業体制でやっていました。
三嶋:私たちのグループは、この前実際に集まってやりました。週末の13時から集まって、17時まで作業。その後、23時まで飲みに行って…(笑)。
寺田:楽しそうですね!
司会:楽しそう!たしか、三嶋さんのチームは女性が多いんですよね。
三嶋:そう、5人中3人が女性です。
司会:櫻田さんのゼミって、絵が描けないけど大丈夫かなって思いませんでした?
三嶋:あー、確かにそれは応募前にちょっと思いました。
片橋:そうですね。私の場合は、以前櫻田さんのワークショップに参加したことがあって。
それに参加した時に、櫻田さんが絵を描く技術は必要ないと主張されていたんですね。
(写真:第五回のゼミ風景。六本木トライセブンにて)
それまではハードルが高かったんですよ、自分は絵なんて描けないしって。
でも、事前にワークショップに参加して、大事なのは言葉というのを知っていたので、今回もゼミに参加しても大丈夫だと思いました。
寺田:経産省が発表していたこれからはリカレント教育が大切だよという特集を読んで、来年は何か学んでみたいなと思ってアカデミアに入ったんですね。
▼リカレント教育についての記事
ちょうどそのタイミングで櫻田さんがゼミをやられるというのを知って、メール届いた日にポチっと。LivePicksでのノート術の話が印象に残っていたのもありますね。
なので、絵が描けるかどうかとかは、あまり気にならなかったです。
一同:すごい。
寺田:手が勝手に動いた、という感じです。(笑)
ゼミが終わったら、どうする?
司会:どのゼミも今本当に盛り上がっていて、皆さんすごく真剣にやってくださっていて。あと2回くらいで終わるじゃないですか。
終わった後も、学んだことをどう活かしていくか?という実践の場があるといいですよね。
三嶋:それは是非お願いしたくて。基礎で六回学んで、その後にレビューやフォローがあるようなサービスがあるとうれしいなと思っています。プレミアム価格になりそうですけど、付随サービスみたいなもの、まずは誰でもきていいよっていう、櫻田カフェみたいな笑
寺田:ゼミとは別に、このあいだワークショップにも行ってきたんですよ。
でも、そういう場だと、なかなか話せないですよね。そんなに深くは。
楽しかったんですけど、つながりっていう面ではそんなに。
司会:確かに。次も会うっていうのがないから、わざわざ話しかけるきっかけもないし、みたいな感じですよね。
寺田:アカデミアのイベントとか、ニューズピックスブックスもそうなんですけど、ある種のきっかけなんですよね。今回の佐渡島さんの本を読んだら、インターネット的面白いぞとかね。(注:WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 NewsPicks Book)
寺田:誰かの動画を見たら、この人の本を読んでみようとか。今まで興味が無かったことが繋がってくる。
インプットはイベントや本だけじゃ得られないし、広く浅くだけになってしまうなとも感じています。
司会:やるの壁、やってみるの壁をとっぱらって、それを習慣化させるためにコミュニティってあるんですよね、きっと。
知るだけじゃなくて、アカデミアがもっと学び合う場になっていくといいですよね。
寺田:卒業生向け集中合宿とか、絶対に楽しそう!あれば行きたいと思っています。予定、あけます!(笑)
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櫻田さん春学期ゼミの様子、いかがでしたでしょうか?夏学期ゼミの募集もすでにスタートしており、テーマは「インフォグラフィック入門」。
前回よりさらに専門的に、インフォグラフィックを作るための「分析スキル」「編集スキル」「デザインスキル」の3つを学びます。
テキストだけではない伝え方のひとつとして、ぜひ櫻田ゼミで実践的な学びを得ていただければと思います!
司会:最所あさみ 柴山由香 大久保慶子
文:大久保慶子
写真:池田実加 神颯斗
編集:最所あさみ
NewsPicksアカデミアでは、夏学期ゼミの募集をスタートしています。