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医療機関側弁護士が語る、知られざる医療訴訟の世界
〜2月28日 14:30
はじめまして。
医療訴訟を主に取り扱っている『医療機関側』弁護士のn.pと申します。
最近、医療事故や医療訴訟の話題を目にする機会が増えました。
しかしながら、医療事故が起こった場合、実際、どのように物事が進んでいくのか、医療訴訟ではどのようなことが行われるのかなど、詳しいことはあまり知られていないように思います。
特に、弁護士による記事はあまり見当たらないように思います。
そこで、『医療機関側』弁護士の立場から、医療従事者の方々に対して、知られざる医療訴訟の世界を紹介したいと思います。
医療訴訟(医事紛争)に関わる弁護士とは
まずは、本記事では、
医療訴訟(医事紛争)に関わる弁護士について紹介したいと思います。
実は、私が『医療機関側』弁護士というように、医療機関側を強調しているのには理由があります。
医療において診療科ごとに専門性が分かれているように、弁護士においても専門性や得意な分野があります。
医療訴訟(医事紛争)は、高度な医学的知見が要求されることから、弁護士にとってハードルが高いとされている分野の1つです。
都市部の裁判所においても、医療訴訟を専門的に取り扱う専門部が設けられていたりします。
医療訴訟を日頃から取り扱っており、得意とする弁護士は決して多くはありません。
医療訴訟(医事紛争)を取り扱う弁護士といっても、実は2つに分かれています。
・患者さんから依頼を受け、代理する『患者側』弁護士
・医療機関側から依頼を受け、代理する『医療機関側』弁護士
一般的に、
患者側弁護士は患者さん側からのみ依頼を受け、
医療機関側弁護士は医療機関側からのみ依頼を受けます。
これは明確なルールがあるわけではなく、医療訴訟(医事紛争)を主に取り扱う弁護士における暗黙の了解のようなものです。
依頼があれば患者、医療機関に関係なく依頼を受けるという弁護士も中にはいます。
「医療訴訟 弁護士」、「医療過誤 弁護士」などで検索していただければ分かりますが、検索結果に表示される弁護士の多くは『患者側』弁護士です。
『患者側』弁護士は、患者さんに対して広告し集客していることが明らかであるため、あえて患者側の立場であることを示していない場合が多い印象です。
※中には、実は医療訴訟の取扱いが少ないため、そもそも医療訴訟分野において前記区別があることさえ知らないだけの弁護士もいると思いますが・・・。
これに対し、『医療機関側』弁護士は、自らを紹介する際、「医療側弁護士」、「医療訴訟(医療機関側)」など、医療機関側の立場であることを明示する傾向が強いように思われます。
これは、患者さんが間違って依頼することを避けるためと思われます。
また、医療機関側弁護士の主な顧客は医療機関(特に病院)であるため、広告による集客の必要性が乏しく、ホームページすら持たない法律事務所も多く存在します。
そのため、弁護士の間でもその実態についてはあまり知られていません。
※さすがに今の時代、事務所のホームページがないのはどうなんだということで作成している事務所も増えてきていますが。
たまに、「医療法務」特化の法律事務所を拝見しますが、個人的には、医療訴訟における『医療機関側』弁護士とは少し色合いが異なると思っています。この点は後述します。
『医療機関側』弁護士について
ここからは、『医療機関側』弁護士について、詳しく紹介したいと思います。
『医療機関側』弁護士について、一言で言い表すのであれば、
目立つことのない職人 です。
『医療機関側』弁護士は、世間に対して、自らについてあまり宣伝することをしません。
これには実は深い理由があります。。。
ここから先は、どうしてもポジショントークが増えてしまいますし、狭い業界なので、書きすぎると叱られそうなので、大変申し訳ございませんが、有料にさせていただきたいと思います。
医療事故が生じた際に出てくる弁護士はどういった人達なのか?
気になる医療従事者の方は是非お読みいただければと思います。
※患者さん側の立場の方々はご遠慮いただければと思います。
ここから先は
1月29日 14:30 〜 2月28日 14:30
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