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資産5000万をFIRE達成の必須条件とする理由

私は、50歳となる2030年までにFIRE達成を目指している。

FIREとは、経済的自立を意味するが、私が目指すのはセミリタイアである。

金融資産5000万で子供2人を大学に通わせながらの完全リタイアは現実的ではないと考えているからだ。

セミリタイア後は、好きな仕事をしながら月20万程度の収入を得て、60歳での完全リタイアが最終目標となる。

50歳までに貯めた5000万全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)で60歳まで10年間運用する。この5000万の運用には一切手を付けずに、60歳までの10年間はストレスの掛からない仕事で、月20万で生活していく。60歳となった時、5000万を10年間運用したオールカントリーは年利4%7400万まで膨れ上がる計算となる。50歳から60歳までの追加投資は不要である。オールカントリーに運用を任せ、手を付けなければ良いだけだ。

ここに出した年利4%には根拠がある。
トリニティ・スタディ」の研究結果から、インデックス投資の出口戦略で、資産の4%を定率で切り崩していけば、資産は減らないと言われていることからだ。FIREを真剣に考えるインデックス投資家であれば、トリニティ・スタディ理論は一度は耳にしたことがあるだろう。

初めて知ったという方は、YouTubeで有名な両学長のサイトで説明されているため、FIRE後の出口戦略として参考にしてみて欲しい。
インデックス投資の出口戦略!増えた資産を最高効率で活用する「4%ルール」を解説! | リベラルアーツ大学 (liberaluni.com)

金融資産5000万を達成させることは簡単なことではない。

投資を始めるのが早ければ月々の投資額は少なく済むが、仮に40歳からスタートさせた場合には、月々の投資額が34万と大きく増えることになる。子育て中の40代では家計に占める教育費も年々上がってくるため、スタートに出遅れてしまうと10年間で5000万を貯めるということは、かなり困難となる。

しかし、退職金が出る予定の公務員や企業に勤めるサラリーマンであれば、5000万から退職金を引いた金額が目標となるため、月々の積立額はもっと少なく済むだろう。投資戦略を立てるうえで、自分の勤める会社の退職金がいくらくらいであるのか、確認しておくと良いかもしれない。

また、夫婦公務員など収入が安定していて、2倍の退職金が見込めるような家庭であれば、40歳からの積立投資であっても、50歳でのFIRE達成は十分可能となるだろう。公務員の2馬力であれば、資産運用する必要は無いと言っても過言ではない。羨ましい話ではあるが、敢えてリスクがある投資の世界に足を運ぶ必要は無いということだ。給料2倍、ボーナス2倍、退職金2倍の威力はとてつもなく大きい。

年利4%で運用した場合

金融資産が5000万に到達すれば、セミリタイアは可能だ。子供の年齢やローンの残債など、各々の家庭環境にもよるが、少なくとも我が家の場合では50~60歳の間を今の収入の3分の1程度となる月20万であっても、ストレスの掛からない好きな仕事をしながら生計を立てていくことで、老後は安泰となる道筋が見えた。

私は50歳をFIRE達成の目標としているが、実は年齢ではなく、金融資産5000万を到達させることこそがFIRE達成の必須条件ということだろう。

これからFIREを目指すのであれば、いかに早く投資を始めるかが重要となる。何に投資したら良いのか分からないのであれば、全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)に投資することを強く推奨する。オールカントリーは、低コストで世界各国に広く分散され、長期で運用できる堅実な投資先である。既に銀行に多くの預金があるならば、今すぐにでもその預金を投資に回せば、FIREまでの期間は縮まるはずだ。

一般のサラリーマンが、この超低金利の時代に銀行の定期(定額)預金だけで5000万を貯蓄することは、インデックス投資で運用する以上に難しいことを最後に伝えたい。FIREを少しでも早く達成させたいのであれば、複利の力を味方につけ、お金に働いて貰うことが必要だ。

次回は、FIRE達成後の人生戦略について書いていきたいと思う。

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