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【IB生存術】IB入試とは?国際バカロレア校の高校入試に純日本人が合格した方法~純日本人がIB校に通う話 生存術編Part1~

この記事では、海外に縁もゆかりも無い純日本人の現役IB生が、IBを生き残る小ワザや日常について解説していきます。
Part0に引き続き、今回を生存術編Part1として、皆さんがIB Journeyをスムーズに進めるための道しるべをしていきます。
Part1のテーマは入試です。IB校について調べるとIB入試という言葉が目に入ることがありますが、一体何なのでしょうか?今回はそんな受験生の心配を打ち破るお役立ち情報をお届けします!

ちなみに、このシリーズは見返し易いよう、入学から卒業までの時間軸順に解説して参ります。


初めに

受験に興味がある方々はおそらく中学生か、その親御さんかと思います。今回の記事はそんな方々に、IBに入学するにあたって、私が実際にとった方法、そしてIB入試とは一体何なのかをご紹介します。
私は高校入試事情に詳しい教師のような立場ではなく、ただの高校生なので詳しいことは語れませんが、少しでも参考になればと思います。
(ちなみに、この記事は日本の中学校を卒業する人向けのお話なので、その辺はご注意ください。)

陳謝

ネタバレですが、筆者はIB入試を受験していません。これだけははっきり言及しておきます。IB入試の話は全てIBO公式情報とIB入試で入学した友人の経験談であることをご理解ください。釣りみたいなタイトルですみませんm(_ _)m

出願

高校に入学するために最初に必要なのが出願です。先程も言いましたが、筆者は進学のプロではないので詳しい(正確な)事情は分かりませんし、大口を叩ける立場でもないですが、確かに言えるのは、IB校の受験方法もほかの学校と大きな違いはなく、ただそこにIB入試という少し特殊な方法が追加で用意されるだけということです。

一般入試と推薦入試

国際学校もほかの学校と同じで一般入試枠と推薦入試枠があります。私は学校推薦を貰って推薦入試を受験しました。ほかの学校がどうかは分かりませんが、私が受けた試験は拍子抜けするほど簡単で、今でも数学の問一の(1)の問題を覚えています。

問一
(1) xについて解け。3x=6

少し、というか大分驚きましたが、簡単ということは学力ではなくケアレスミスをしない能力を問われているのでは!?と考えた筆者は一時間の回答時間の80%を見直しに費やしました。

これは学校の偏差値の関係が大きいと思います。今まで友人3人に入試についてのインタビューを行ったところ、一貫して学校全体の偏差値と受験問題の簡単さは反比例し(当たり前ですね)、一般入試の問題よりも推薦入試の問題の方が簡単でした。まあ著者の経験も含めてデータがn=4しかない統計がどれだけ信頼できるか分かりませんが、理にはかなっていますね。推薦された生徒は優秀と中学校に認められた、ということで、高校としても足切りさえ越えられればあとは自分の学校の偏差値を押し上げるために賢い生徒は全員欲しいはずです。

IBに絶対合格したいという人は、学校推薦をもぎ取りましょう。公立の学校に通っていれば意外と英語を話せると言うだけですんなり選抜して貰えるはずです。内申点は必要ですが、高校の偏差値が低ければ向こうがこちらに要求できる数字も高くありません。英検だけ取って、どっしり構えましょう。しかし、もし高校の偏差値が高い場合は推薦に高い内申点が必要なので、頑張って点を取りましょう。

学校推薦を取る方法

結論、中学校によって違う。
はい、まあ当たり前な結論ではありますが、皆さんは"筆者が"どうだったかを参考にするためにこの記事を読んでいるのにそんな結論では満足しませんよね。

目安として、推薦を取った時の筆者の成績を書き残しておきます。

内申点
中一: 30/45
中二: 29/45
中三: 38/45!?
(↑中三で努力したのかと思われるかもしれませんが、筆者が中三になるタイミングで指導要領に改定があり、筆者に非常に有利な観点が評価されるようになったことで、何も新たな努力をせずとも10点も内申が底上げされました。ラッキーですね。これについては少し話がズレるので番外編にでもいつか。)
資格
実用英語技能検定準一級
TOEIC795点
生徒指導
無し。でも何回も学年主任の先生にお世話にはなったかも。変わり者だったからね。
欠席日数
年間四日未満
遅刻日数
年間三日未満

校内で推薦されている面子を見ても、賢さと言うよりかは勉学に真摯に向き合う姿勢の方が評価されていたように感じます。偽りでもいいので学校に従順であれば推薦は貰えるかもしれないですね。

出願

推薦を取り付けたら出願です。これに関しては学校側が主導で生徒にこの書類を書けだのなんだの指示を出してくれるはずです。それに従いましょう。しかし、IBは稀に特殊な書類を要する場合があります。日本の中学校に在学していれば問題は無いと思いますが、海外の中学校から3年生だけ編入して日本の学校というような場合には何らかの証明書が必要になる可能性があるので、各自必ず高校のホームページや募集要項を穴が空く勢いで読み込みましょう。

入試

推薦入試

私の高校では3科目国数英の学力テストと面接とアピール用紙の記入が課されました。
学力テストについては学校の偏差値が低いこともあり、簡単でした。人によって感じる難易度はまちまちでしょうが、数学の最難関が分数を含む文字式の展開問題や簡単な因数分解でした。国語もそんな感じです。
英語だけは身構えていたのですが、著者の高校はバカロレアが普通科扱いだったので、ほかの普通科と同じ試験でした。あと、日本の祝日を覚えていなければ解けない問題が出たのは普通に悪問でしたね。

面白いのは面接です。記入したアピール用紙の内容に従って出願理由、学びのモチベーション、特技について聞かれます。著者は特技にこれでもかというほど特異な得意分野を書きました。例えばルービックキューブや動画編集などです。著者の面接は同学校の一貫中学の教頭先生に担当していただきました。終始割とフランクな雰囲気で話しかけられたので、途中から楽しくなってしまった著者は面接であることを忘れて会話をしていました。皆さんは気を付けましょう。

一般入試

IBクラスは多くが推薦で入学していて、あまり参考になる情報は少なかったですが、クラスメイトによると、普通の中学校の定期試験のような難易度だったそうです。学校の偏差値にもよりますがね。すみません。あまり参考にはならなさそうです。というか、恐らく一般も普通科と同じ試験なので、偏差値に沿った勉強をすれば問題はないでしょう。

IB入試

ここが本題になるのでは無いでしょうか。ここに関してはクラスメイト伝で入手した情報なので悪しからず。

試験内容は、日本語の作文と英面接です。
友人が与えられた日本語作文のテーマは「教育が国にどう影響するか」だったそうです。文字数制限は600字以上800字以内だそうです。これはおそらく、一年次の日本語教科についていけるかと、論理的思考力があるか、社会問題への興味はあるかを試す試験でしょう。
英面接はIBの先生と日本人教師の二人が試験官となって行われたそうです。まず5分間自己PRを英語で行います。
そして、二人の先生が交互に英語と日本語で志望理由、どういう大学に行きたいか、どういう学部に進学したいかについて聞いてきた。と言っていました。
二か国語で面接をするんですね!
日本語と英語を交互にしゃべるなんて、脳がこんがらがりそうです。
私の友人が受験した時には倍率が1.6倍だったそうです。ただこの辺複雑で、IB入試が5枠あって、そこに8人が出願して、私の友人一人のみがその方法で入学しているので、4人は合格を蹴ったのかもしれません。

さて、気になる友人のスペックを紹介しましょう。
父親がアメリカ人
中学校は公立
中学の最終内申点30/45
英検2級(受験当時)
インテリ系おもしろ

おもろいです。変わり者です。次回話しますがクラスメイト全員変わり者です。

どうですか?自分に合った入試方法はみつかりましたか?
一般入試に関しては情報が薄すぎて申し訳ないですが、おおよそほかの学校と一緒だと考えていいと思います。あとIB入試は本当に特色なので、推薦を取っておくのが安牌かなぁと思います。

合否

なんとテスト翌日に郵送されてきました。絶対合格前提で発送していたと思います。しらんけど。英語で書かれた物々しい書類の中に一言、Certificatedと書かれていました。高校に入学する技能があることを"認定"したという意味ですね。なんだかタイムスパンが短すぎて喜びが薄かったのを覚えています。
IB入試の友人も同じような感じだったそうです。

まとめ

IB入試以外はほかの学校の入試とあまり変わらないかもしれません。そして、IBを扱うような高校だと、外国人入試や外国人編入試験があったりして、入学方法が複雑怪奇になっていることが多いです。だから狙いを定めるために基本は推薦入試を目指しましょう。中学でいい点とって、推薦貰って、入学しましょう。あんまり参考にならなかったかもしれませんが、スキを押してもらえると嬉しいです。よかったらぜひフォローもしてください。

次回は、IBクラスの様子について解説したいと思います。
IBに入ってくる子はどんなタイプが多いの?どんな雰囲気なの?
そんな疑問に答えます。
お楽しみに!

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