マジェスティックレゴンに憧れた日
大学で初めに仲良くなった子
大学で初めにできた友達ではないけど、同じ学部で1回生のときのクラスが一緒で、自然と仲良くなった子がいた。
1、2回生くらいまで必修の授業なんかはよくその子と受けていた。
どちらも大学から家が遠かったので、お互い1限に間に合わず、席の確保が出来なくてバラバラの席に座るなんてこともうっすら記憶にある。
その子は外見と中から滲み出る雰囲気がかわいらしく、それでいて芯の通った子だった。
いつからか、同じ学部のみんながあまり選ばない道を行くようになったこともあって、徐々に顔を合わせる機会が減り、疎遠になってしまった。
かわいい友達の服に憧れた
その子とは学校の帰りにときどき遊ぶこともあった。
遊ぶときはだいたいOPAとか、OPAの近くのカフェで、よく服を買うのに付き合った。
その子は服もかわいらしく、よくマジェスティックレゴンという店の洋服を着ていたし、その子と一緒にマジェスティックレゴンに入って服を眺めることが増えた。
わたしは高校時代まで制服だったこともあり、どんな服が流行りなのか、大学生に見合っているのかもよく分からず、とりあえず地元のイオンで買えるアースとローリーズファームくらいしか持っていなかったが、
\マジェスティックレゴンの服はかわいい、買うべき/
という服を買うときの選択肢が増えた。
当時のわたしからしたらマジェは若干価格が高く、何着も買うことはなかったが、季節が変わるたびにマジェに行って服を見るようになった。
結局はマジェより安い店で買うことも多々あったものの、自分の手持ちの服の中で、ほんとうに気に入って買って、大切に着ていた服はマジェだった。
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大学も卒業し、OLとなり数年経った今では少し服の系統も変わり、マジェで買うことはなくなった。
それでも、マジェの前を通ったときは大学の初めのころを思い出す。
そういえば、数日前にその子が夢に出てきた。誰かの結婚式に一緒に招待されて、久しぶりに再会した夢。