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Tableau Publicはじめの一歩【B2VB/WoW/MoM/Preppin'Data】

こんにちは、DATA Saber挑戦中のぞぴぴです。

TableauにはB2VB/WoW/MoM/Preppin'Dataといった学習を深めるためのコンテンツがあります。Tableau初心者として手探りながら取り組みはじめた所ではありますが、挑戦してみて感じたことをまとめました。挑戦してみたいけど躊躇している初心者の方にとって、このnoteが一歩踏み出す助けになればと思います。

初心者として学びながらの体験報告なので、情報に誤りが含まれているかもしれません。先輩方からのフィードバックをいただけると嬉しいです!


このnoteはこんな人向け

B2VB/WoW/MoM/Preppin'Dataについて

  • チャレンジしてみたいけど勝手がよく分からない

  • 一度チャレンジしたけど全く歯が立たずトラウマ

  • 英語分からんのですが

  • つまり過去の私のような人

B2VB,WoW,MoM,Preppin'Dataって何?

B2VB(Back to Viz Basics)

 Tableauの基本的な可視化技術を再確認・強化するものです。「折れ線グラフを作ろう」「散布図を作ろう」など、初心者にも取り組みやすい課題が多いです。可視化の大体の方向性が決まっている&基本的な表現がベースとなるため、最初のチャレンジとして個人的にはおすすめです。
Back 2 Viz Basics — The Tableau Student Guide

タイトルだけ見てると初心者でも行ける気がしてくる

WoW(Workout Wednesday)

少し高度なチャレンジで、毎週更新される課題に取り組みます。可視化やTableauの機能の応用を学ぶのに最適です。
Workout Wednesday – #WorkoutWednesday (workout-wednesday.com)

MoM(Makeover Monday)

※2024/11/4現在、チャレンジしたことが無いので紹介だけです。
毎週提供されるデータセットを基に、新しい可視化を作成します。B2VBと似ているけれども、もっと自由に取り組めるのが良さであり、また初心者にとって若干ハードルが高いところだと思います。
Makeover Monday

Preppin'Data

Tableau Prepを使ったデータ準備、整形や加工の練習課題です。以前「現実のデータそんなに綺麗じゃない…」というお悩み投稿をした時に、勉強会にお誘いいただいたのがきっかけ(感謝)。私は実務で触るデータや環境があまり整っていないので、多分必要だろうなと思ってチャレンジしました。パズルゲーム的な面白さがあります。
Preppin' Data (preppindata.blogspot.com)

躊躇してしまう理由とその対策

英語分からんのですが

ブラウザ翻訳、chatGPTを使いましょう。たまにブラウザ翻訳だと「ん?」となる箇所があるので、そこは元の言語に戻して見るようにしました。

edgeだと右クリックして「日本語に翻訳」。大体のブラウザにはあるはず。

なんか難しそう/難しかった

初心者向けの問題が用意されているものもあるので、そこから着手すると心が折れにくいです。興味を持てる内容から挑戦することも重要です。

「本当に威圧的に感じるかもしれません」とのこと

WoW…#WowEssentialsで初心者向けの課題がまとまっています。
WOW Essentials – Tableau – Workout Wednesday (workout-wednesday.com)

Preppin'Data…毎年1月がIntroductory Monthとして初心者向けです。
The Challenge Index (preppindata.blogspot.com)

MoM/B2VB…特に初心者向けの課題は設定されていないようです。
タイトルを見て興味が持てるものから取り組むのが良いと思います。

チャレンジして良かったこと

自分の中での「良い可視化」が明確になる

B2VBを通して「何が良い可視化なのか」を考えるようになりました。取り組む前にも「なんとなくこういうのが良い」というのはあったのですが、手を動かす中で自分の中でより明確になってきた気がします。

暫定的には以下のような感じ。これがいつ、いかなる時でも正しいとは全く思っていませんが、仮置きで自分の基準を作っておくのは良い気がします。

  1. データから得られた発見・驚き・納得感が分かる

  2. データへの理解を妨げないような細かい気配りがされている

  3. 楽し気である・ワクワク感がある

普段触らないデータ・テーマを扱える

Tableauやデータビジュアライゼーションを楽しいと思う人なら、色々なデータを扱うのはそれだけでワクワクする体験だと思います。

仕事で扱うデータは基本いつも一緒だし、自主作成するvizだと、好き・得意なテーマ/表現手法に偏りがちです。課題であまり興味が無いデータ・テーマに触れることで、前提知識がある領域よりも新鮮な目で取り組むことが出来ますし、今まで使ったことのない表現手法にも挑戦しやすい気がします。

作ったものを人に見てもらえる

B2VB、WoW、MoM、Preppin' DataはXでタグ付けをして投稿する文化があるので、タグ経由で世界中の人に見てもらえる機会が増え、フィードバックをもらえる機会が増えます。閲覧数が多いから/いいねが多いから良いとは言えないですが、それでもなんとなく「これは良かった」「イマイチだった」など推測できる気がします。

たまに心優しい奇特な方がコメント・リポストしてくれますが、やはり嬉しいです。自分も素敵だと思ったものには積極的にリアクションしていきたいと改めて思います。

以下は公式ブログでご紹介いただいたもの。小さいけどやっぱり嬉しい。

人の投稿をよく見るようになる/すごさを理解出来る

Tableau Publicは元々見てはいたのですが、眺めて「きれいだな、すごいな」と思う程度でした。しかし自分も同じ課題に取り組むとなると、真似出来るところは無いか?逆に差別化出来るところはないか?技術的にはどのような工夫がされているのか?ダウンロードして見てみよう!など、単に傍観者として見ているよりも深く見るようになります。どんな工夫がされているかを分析し、学び取ることで自分のスキルが向上するように思います。

英語に対する苦手意識が薄くなる

私の英語力最盛期は中学時代なので、英語に対する苦手意識がすごかったのですが、課題も説明文も英語なのでそんなこと言ってられません。ブラウザ翻訳とchatGPTにメチャクチャお世話になりながらなので、勉強になったと言えるレベルにはないのですが、苦手意識は薄くなりました。

初心者がチャレンジする時の心がまえ

最初から気張り過ぎない

一番最初にチャレンジしたのはMoMだったのですが、Xで人の投稿見て眼だけは肥えてたので「最高にカッコいいvizを作りたい!!!」と張り切りすぎて、自分の能力で実現出来るものと現実の差で撃沈した記憶があります。初心者であれば能力が十分でないのは当たり前なので、自分に過剰な期待をしすぎず、まずは1個やってみる位の気持ちが良い気がします。

人のすごいvizを見て焦らない

すごい人はすごいので、冷静に自分のvizを見ると「うーん…」となる時もあります。ですが、自分のスキルアップのために挑戦しているのだから、未完で投稿しないまま終わるよりは出来ていないなりにもエイヤで公開してしまった方が良い気がします。ザッカーバーグさんの「done is better than perfect(完璧を目指すよりまず終わらせろ)」の心意気です。

とりあえずファイル準備だけしてみる

気乗りしない日も、気乗りしない課題もあったのですが、とりあえずファイル準備だけしてみるようにはしてました。手を動かしているうちに、やる気が出てくる時もあります。具体的には以下です。

  1. 課題文だけ読んでみる

  2. ファイルをダウンロードして眺めてみる

  3. Tableauを起動してファイルを読み込んでみる

  4. とりあえず触ってデータを動かしてみる

  5. 同じ課題に取り組んだ人の投稿を見てみる

  6. テーマについてchatGPTに聞いてみる

出来なかった/気乗りしないお題は飛ばす

初心者のうちはとりあえず準備してみた、チャレンジしてみただけでエライのではと思います。新しいことを始める時、最初の1個さえ出来たらあとは流れで行けるので、変に出来ない/分からないでトラウマになるよりは、出来るものからやっていくのが良い気がします。

暇な時、元気な時にチャレンジする

DATA Saberのコミュニティ活動の練習という意味もあったのですが、「3連休で暇」「仕事も忙しくない」「体調も良かった」というタイミングがあり、ノリで始めた感じです。「なんか出来そう、やりたい」みたいなタイミングを逃さないことも大切な気がします。

今後取り組みたいこと

素晴らしいビジュアライゼーションを作るためには、もっと学ぶべきことがたくさんあると実感しています。

データの裏側の背景を理解し、メッセージに落とし込む

初期は動きやビジュアルなど視覚的な楽しさにばかり惹かれて、データの裏側の背景を理解しようとしていませんでした。今後はもう少しじっくりデータと向き合ってみる、事前調査を行うことに時間をかけて、ストーリー性やメッセージ性のあるvizを作ることにも取り組みたいです。

技術的な引き出しを増やせる課題に取り組む

これまで自分が作ったvizを見ていると、3パターン位でまとまりがちだな、という反省があります。これは技術力が足りないことによるものだと思うので、WoWに取り組んで技術・表現の引き出しを増やしたいです。

デザイン(色、フォント、形状)をもっとこだわる

違和感なくきれいに≒普通にまとめるのは得意な方だと思っているのですが、普通にまとめる程度で満足していた気がします。特に色はデフォルトのカラーパレットが普通にきれいで使いやすいので、そればかり使っていました。デザインは好きな領域だからこそ、色、フォント、余白など、もっとこだわりたいです。

英語をchatGPTに頼りすぎない

英語力を上げるために少しずつ自力で理解する練習も必要だと感じています。X投稿時の文章位は自分でどうにかしたい気持ちもあるので、ブラウザ翻訳する前に一度原文で読んでみる程度のことはしたいなと思っています。

Tableauでアニメーションをやってみたい

これは単に「カッコいいからやってみたい!!!」でしかないのですが、未着手の領域なのでやってみたいです。カッコいいから。

まとめ

DATA Saberのチャレンジをする前からXやnoteで情報は追っていたのですが、以下のpyonpyonさんのnoteが心に残っています。

試練の90日間が終わった今思うのは、APPRENTICEの期間中にパブリックのコミュニティ活動にどう取り組んだか(何に取り組んだか)が、DATASaberとしてスタートラインに立った時の自分に直結する、ということです。
なので、1番最初にそのことをについて触れておこうと思いました。

Ordを通じて習得できるのは基本的な操作が中心で、それだけではTableau Publicにあるような美しいVizを作ることはできないし、人にTableauの魅力を伝えることも難しいです。

私の場合、美しいVizに惹かれてTableauに興味を持ったこともあり、Workout Wednesday(以下、WoW)を中心に活動することに決めました。WoWを通じて諸先輩方が生み出した無限にある表現テクニックに触れ、少しだけですが自分が思い描いたVizを作れるようになりました。

DATASaberに認定されるまで。そして旅は続く|pyonpyon (note.com)

なんとなく素敵だから、楽しそうだから、カッコいい気がするからDATA Saberに挑戦した私ですが、その「なんとなく素敵」というのを深堀すると、私の中では多分「カッコいいいvizをコンスタントに出し続ける」先輩方ということになります。

私が現在仕事で求められている範囲で考えると、そこまで美しさや技術力は求められてはいませんが、人は思ったよりも面倒くさがりで行動を変えることが出来ないものだなと日々感じています。データを活用してもらい、行動してもらうためには「美しくて目を引く」「ノイズがなく分かりやすい、使いやすい」「楽しそう、楽そう」ということは実現出来た方がいいだろうなと思っています。

B2VB,WoW,MoM,Preppin'Dataを通して、先輩方の素晴らしい作品から学びつつ、自分も少しずつ成長していければと思っています。今後も楽しく無理なくPublic投稿を続けていきたいです。

勝手におすすめ記事

各プロジェクトや取り組み方についてまとめてあり、参考になります。読み返して以下、本当にそうだよなと思いました。触ってない時間が大事。

Vizを作るのにかかる時間はTableauを操作している時間だけでなく、どちらかというとTableauには触らず、

「あのデータ、どういう視覚化をしたら情報が上手く伝わるかな」「色々なインサイトがあったけど、どの部分に焦点をあてるべきかな」「このような動作をするVizにしたいけど、どの機能を活用したら出来そうかな」などなど、考えている時間が長いです。

スキルアップにつながるTableau Public沼のハマり方|ritz_Tableau | Satoshi Ganeko (note.com)


Tableau Publicから広がる世界にワクワクさせられます。作る前のインプットへの姿勢、考え方も参考になります。

作るのと同じくらい、見ることを大事にしてください。コミュニティは、自分の作品をOutputする先であるのと同時に、極上のInput空間です。私はコミュニティに対するoutputとinputにかけている時間・リソース配分がだいたい1:1。つまり、コミュニティ活動の半分はコミュニティ内の作品を鑑賞したり、その作品の構造を分析することに費やしていることになります。それでも、私はいつもInputが足りない、と感じています。

そもそも、Vizの目指すところは、Visual Best Practiceの体現であって、オリジナリティは後から勝手についてくる副産物、くらいの捉え方がオススメです。

Tableau Public Viz投稿で広がる世界|Rika Fujiwara (note.com)


私はDATA Saber挑戦中でもあるので、このnoteを読んでApprentice期間を大事にしたいなと思うようになりました。WoWは「Viz表現の引き出しを増やす最短の道のり」とのこと、少しずつチャレンジしたいです。

WoWをやるメリットは、Ordを取り組むだけでは知りえないViz表現テクニックを勉強できるところです。

まずは”見よう見まね”で全然OK。Google翻訳さんのお世話になりつつ、Donnaさんのサイトを見ながらポチポチとやっているうちに、あれ?これってこないだと同じ方法でやれる?とひらめいたりするようになります。

点と点がつながって線になるイメージです。

個人的には、Viz表現の引き出しを増やす最短の道のりではないかと思います。ぜひ、たくさんの人にチャレンジしてもらいたいです。

DATASaberに認定されるまで。そして旅は続く|pyonpyon (note.com)


具体的な参加方法以外にも、「精神的敷居を下げて実践してみることの大事さ」が書かれており、励まされます。とかいいつつ、私はまだMoMはやったことが無いので、読み返してチャレンジしたいなと改めて思いました。

要点を列挙すると以下です。
タイトルは注意を引くような明確なものであり、また大きく書かれているか
文章などを推敲し、誤字脱字はないか
少し離れてから見たときも分かりやすいか:Vizの要素は分かりやすいか、色に問題はないか、背景はVizに意味を持たせているか
体裁に問題ないか
不必要な罫線や文字は無いか
何がキーメッセージで、それは伝わっているか
Tooltip(ツールヒント)は整えたか
データ元や自分に関するクレジットは記載したか
インタラクション(フィルターなど)をテスト実行したか、またそれらの存在は見る人に伝わっているか

普遍的な内容なので無意識である程度実施しているレベルが望ましいですが、そのレベルを最初から意識すると辛いので、まずは「細かいこと抜きにしてやってみる」姿勢をオススメします。

ただ細かいことを意識しないとレベルが上がらないので、適当な時期から上のチェックリストを実施するようにお願いします。

Makeover Monday 参加方法ガイド (yarakawa.com)


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