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PubconでSEM internationalのMichaelによって語られた「世界で信頼されるコンテンツの作り方について」#Pubcon

世界最大のSEOイベント、Pubconに来ています。ここではPubconで語られた講座内容を書き起こしつつ日本語に翻訳する形で記事にしています。日本人参加者はかなり少ないようなので、日本語で閲覧できる記事としては、最新情報と言い切っても過言ではないでしょう。

ウェブ解析士協会の江尻代表のお陰で参加できたので、改めて感謝させていただきます。では、見ていきましょう。

講師のマイケルのTwitterはこちら
https://twitter.com/michaelbonfils

最初にまずはビデオを見てください。世界で信頼を得るのがいかに難しいかということを示すビデオです。みんな日本から来ていて、日本語が喋れるのですが、ウェイトレスだけが英語を喋っています。そしてウェイトレスが日本語がわからず、なんて言っているのかがわからないと言うと、実は日本語を喋っているんです、と答えるというビデオです。

さて、なぜ信頼が成功において重要なのでしょうか。

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例えば、ドイツにおいて信頼は非常に重要で、多くの外資系企業が苦戦するのはそこです。

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世界においてそもそも検索エンジン広告への信頼性は異なります。

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そして、多くの消費者は自国で商品を買いたいと考えています。

信頼は仲間からはじまる

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実はただ翻訳するだけでは海外ではダメなのです。仲間から聞く方がソーシャルより信頼されているわけで、サイト改善のみに陥ってしまってはいけません。

もちろん、機械翻訳などの品質も上がっていますが、地域に関してはめちゃくちゃだったりします。60km離れた都市に翻訳されちゃったりすることもあるんですよ。

翻訳はきちんとプロに頼むこともできます。ですが、彼らはマーケターではなかったりします。そうすると、翻訳の中でマーケティングの専門的な文脈が登場した時に、翻訳が間違ってしまうなんてことが発生してしまいます。

また、ミックス言語などもありますね。その国で独自に発展した言語みたいなものです。

窪田注:日本でいうと、カタカナで実は英語ではないもの、みたいな意味です。

そこで、ローカルデジタルマーケティング専門家によっての翻訳という選択肢があります。ネガティブな点は高価なことですが正確な翻訳が可能です。機械翻訳は0円、プロは10万円、デジタルマーケティング担当者だと45万円、とかになってしまいます。

そこでアイディアとしては、最初に機械翻訳をかけ、その上でデジタルマーケティング担当が添削する形が早くて安くて正確ではないか、と考えています。

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こういうプロジェクトの場合、ヒアリングが重要なので、あらゆることを事前にヒアリングシートに基づいて聞いてから翻訳をします。そして、ある時は、翻訳してはいけない言葉も登場します。レガシーコードという言葉はそのまま出した方がいいですよね。そういう言葉がそれぞれに存在するんです。例えば、ソフトウェアって翻訳されたら嫌ですよね。

そして、英語の表現に存在しない言葉も存在しますね。その時は、適切な言葉を探して見つけてきます。

ドイツ語には非常に長い言葉も存在します。また、ドイツの場合、3から5つの単語で検索することが一般的です。このように国によっての特徴はまるで違うのです。例えば中国語に翻訳するとき、compareは比較ですが、対比とどう違うか、まで議論します。

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私たちはこういうツールを使って翻訳したりもします。これによってクエリー数の高いキーワードを見つけて翻訳することもできるのです。

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これは私が気に入っている表なのですが、見てください。

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検索についての調査は言語別にどのくらい存在しているかを示したのが上の表です。例えば、中国はロングテイルが非常にたくさんある国で、調査は非常に難しいんですね。

最後にhreflangについてはしっかり対応しましょう。そうじゃないと信頼を失うことになってしまいます。

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例えば、上の画面みたいに。

カスタマージャーニーマップごとに翻訳キーワードをマッピングしたりもします。

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こんな風に。

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サプライの機会によってコンテンツを理解するという考え方もあります。これは競合調査についても適用できます。競合のコンテンツの中で薄い部分を攻略していくという考え方もあるのです。

まとめ

1. スタイルガイドやベストプラクティスガイドをクライアントに提供しましょう。
2.プロ翻訳家を使いましょう
3.マーケティング担当者もその中に入れましょう

コンテンツを正しいところに正しく提供していきましょう。

サポートされた費用は、また別のカンファレンス参加費などに当てようと思います。