
PubconでGoogleのGary Illyesとの対談「Ironman Keynote Interview」書き起こし
世界最大のSEOイベント、Pubconに来ています。ここではPubconで語られた講座内容を書き起こしつつ日本語に翻訳する形で記事にしています。日本人参加者はかなり少ないようなので、日本語で閲覧できる記事としては、最新情報と言い切っても過言ではないでしょう。
ウェブ解析士協会の江尻代表のお陰で参加できたので、改めて感謝させていただきます。では、見ていきましょう。
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よくぞ、Pubconのアイロンマンセッションへ!
Jenn:もし、質問があればいつでもしてね。nofollowタグについて
ゲイリー:ngcとかsponsoredが追加されたね。
Jenn:今後、nofollowはリンクジュースになるの?
ゲイリー:いや、これはあくまでGoogleがサイト構造を把握するためにあるものだから、そんなことはないよ。
Jenn:いつからパッチが適用されるの?
ゲイリー:2020年3月1日から適用されるよ。その時期からnofollow、ngc、sponsoredはランキング要素になるよ。他の検索エンジンについてはわからないけどね。
Jenn:リンクの監視についてはどう思う?
ゲイリー:多くの人はよくそれをやっているよね。
Jenn:サイトAからリンクを変えたとするよ。2年間維持されていたとしてそこから変えたとする。Googleはそれを追えるの?
ゲイリー:まあ、それはリンクの購入なのか記事形式なのかどうかにもよるから難しい質問だね・・・。記事だとするよ。その記事に重みがあるとする。もし、記事の中のリンクを変えたら・・・、どうやってそれをランキング要素に使うかを考える。まあ、理由は・・・。以上。
Jenn:E-A-Tについて教えて。EATスコアはGoogleの社内であるの?
ゲイリー:E-A-TやYMYLはレーダーのコンセプトとして使っているよ。スコアはないけど、ガイドラインはあるよ。アルゴリズムというのは一片のプログラムで、コードアルゴリズムというのは、基本的には、小さなコードのスコリング要素のコレクションだ。小さなコードはコンテンツのシグナルを取得して、集合させて、YMYLなどを把握する。かといってYMYLスコアなどがあるというわけではない。
Jenn:Googleが著者を認識してるという話は?
ゲイリー:コンセプトオブオーサーというものは、ある。存在している。著者情報がわかれば、その信頼度を把握するのに役はたつからね。
Jenn:Googleのテストプロセスは?
ゲイリー:例えば、ユーザーの体験によるものがあるよ。何かのアップデートをしたときに、どう指標が変化したかを見ている。何かのユーザー行動が変わるかどうか、は確認してる。アルゴリズムの変化は小さいものからコアなものまであるけど。
Jenn:サイトを立ち上げてからアルゴリズムに適用されるまでの時間は?
ゲイリー:ブライアン?どうかな。
(会場のブライアンに振る)
ブライアン:わかんない、サイトによる!(笑)
ゲイリー:おい、まじかよ・・・。まあ、実際のところ言語とかによるしね。英語だと基本的には早いよ。
Jenn:リアルデータについては?
ゲイリー:ウォルマートなどはユーザーの位置情報や郵便番号などを追跡してデータにしているね。Googleで検索をかけて、リアルデータとつなげる実験などはあるよ。
Jenn:結局、ランキング要素には何が効くの?
ゲイリー:まあ、要素が多いよね。E-A-Tとかも重要な指標ではあるけど、それに依るよね・・・。
Jenn:URLやサイト名についてはどう?
ゲイリー:サイトリンクを内包する場合、サイトネームは一般的なものにしない方がいいだろうね。
Jenn:未来のスニペットの機能は考えている?
ゲイリー:それはわからないなあ。
Jenn:PDFとかはどう思ってる?
ゲイリー:まあ、テキストファイルだとは思ってるよ。何か特徴的なものというのはないね。
Jenn:フレッシュについては?
ゲイリー:まあ、状況による。何かに影響を受けるかもしれないけど、あらゆるトリガーによってアルゴリズムは決定される。一般的にアルゴリズムは、常にフレッシュする必要はない。なぜかというと、常におっていけるから。
Jenn:医療的情報とランキング要素についてはどう?
ゲイリー:これは、多くの情報を出しづらいところだけど、多くのアルゴリズムは、検索エンジンはあらゆる情報を元に解析をしている。例えば、医療的な情報については、誰が医療的な情報を出すかということは、非常に重要で、信頼性の低いキュレーターのものが上がってしまってはいけない。
Jenn:サイトオーナーはevergreen時代に何をするべき?
ゲイリー:コンテンツが重要だ。もし、あなたが恐竜について書いていたら、多くのニュースはないだろう。だから常に更新する必要はない。一方でwikipediaの記事が特徴的だけど、常に更新されている領域もある。
ただ僕が嫌いなのは、”めっちゃ記事ある!”みたいな雰囲気を出すこと。対して、中身がないのにね。
Jenn:ドメイン年齢についてはどう評価される?
ゲイリー:基本的には、1年だとする。別にこれは問題ない。ただ、ドメイン年齢が高いものを買ったとして、そのテーマが同じで維持されるのなら、いいんだけど、そのテーマがまるで違うものだった場合、ランク下落シグナルを受け取ることになるだろう。まあ、ブライアンが詳しいと思うけど。少なくとも年齢が若いことが下落シグナルになることはない。ただスパム屋さんからドメインを買うのはおすすめできない。
Jenn:キーワードがドメインネームに入っていることについては?
ゲイリー:少しだけ助けになるだろうね。ただ、それが直結するわけではないよ。
Jenn:サテライトサイト戦略については価値高い?
ゲイリー:もし、しっかり運用しているならいいかな。あらゆる質の高い記事があるならね。癌について書いているとしたら、しっかり出典を明確にしていないとよくないだろうね。上昇シグナルは受けられない。
Jenn:ユーザビリティーについては?
ゲイリー:W3Cなどの推奨には従うべきだと思うよ。
注:ランキング要素についてはノーコメントでした。
Jenn:コンテンツアキュラシー(正確性)は要素になる?
ゲイリー:素早く信頼できるものはなるよ。
Jenn:どうもありがとうございました。
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