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ニューヨーク生活で気に入っているもの

ニューヨークでの生活も半年以上となり、そのうちほとんどがコロナの影響を受けることとなったが、今日はニューヨーク生活で気に入っているものやことについて書き留めておこうと思う。手始めに、10個ほどあげつらねてみよう!

1. 大容量の大雑把な食洗機

私が住んでいるアパートメント(こちらではマンション=大豪邸なので、日本でいうマンション=アパートメントという言い方になる)には、キッチンに備え付けの食洗機がついている。おそらく多くの住宅に備え付けてある。これはかなりの大容量で、しかも作りはシンプルで大雑把。洗剤とリンスを投入して、あとはオプションを適当に選んでスタート、というものである。スタートすると、豪快にワッシャワッシャと水の音が鳴り、激しく洗ってくれている様子。大きなお鍋もフライパンも全て入れてしまい、あとはスタート!私はソファにいるだけ!家事の負担を大幅に軽減し、素晴らしいズボラ快適ライフを提供してくれる。大好き。

2. 大きなオーブン

業務用か?と思うほどに大きな、これまた備え付けのオーブン。4つ口のガスコンロの下のスペースが全てオーブンになっている。3段構造だ!これも作りは至ってシンプル。温度を設定してスタートするだけ。余熱が済んだらピーピーと知らせてくれる。炒めたり茹でたりが面倒な日は、全ての材料を平たい大きなグリル用のお皿に乗せて、オーブンにGO!1〜2時間後にはおいしい何かが出来上がる。人によっては、このスペースを下駄箱や食器棚にしている。クローゼットとしても優秀!

3. 爆音のラテン、もしくはメキシカンミュージック

自転車の荷台にスピーカーを設置しているサイクリストが非常に多い。大抵、爆音でご機嫌なラテン音楽かメキシカン音楽を流しながら走っている。お買い物に向かうのであろうご婦人も、筒型のスピーカーをブラブラと手にぶら下げてラテンミュージックを流していたのには驚いた。道端に大きなスピーカーを持ってきて、数人で踊っているグループもいる。そういった人々は、大抵楽しそうにしている。それを見たり聴いたりするだけで、私もなんだか明るい気分になる。なぜか夜中は聴こえてこないので、騒音問題も心配しなくてよさそうだ。そのあたりはみんなわきまえている様子。

4. 活発な意見交換

いろいろな宗教観や価値観が入り混じっている土地柄ゆえか?まずは会話してお互いの主張を知る。その後歩み寄るかどうかはお互いが決めているような感じ。適当に同調するようなことはないが、会話のテクニックとして、①まず同調する②自分の意見を述べる、というプロセスが取られることは多い。意見を言い合う土壌のためか、観光客が多いからなのか、その場限りの雑談が上手な人が多いので、単純に楽しい。こちらに根を生やして生きていくとなると、また違った価値観になるのかもしれない。

5. 豊富な種類で安価なオーガニック食品

スーパーでは大きくオーガニック食品コーナーが設けられており、いつでもどこでもなんでも、オーガニックの食品を選べる。都会だからなのか、選択肢が多いのがありがたい。それゆえ、たまに何を選んでいいかわからない。そして、だんだん、この製品は本当にオーガニックなのだろうか・・・という疑問を抱くようになる。

6. 精米したての日本米が普通の価格で食べられる

お米が大好き、中でも、日本米の粘り気とつややかさ、もちもちふっくらな食感が良いのだと思う日本米ファンにとっては、これが本当に素晴らしい。精米したての日本米を宅配してくれるサービスがあり、しかも価格は「オイシックスのお米と同じくらい」。納豆に合うのは、やはり炊き立ての日本米!ちなみに納豆も買える!

7. 日本の食材が豊富

日系スーパーが至る所にある。ちょっと歩けばすぐそこに日系スーパー、レベルだと、住む場所を選ばなければいけないが、日本食が恋しくなったら、少し歩いて買いに行けばよい。しかも、べらぼうに高額というわけでもない。日本食だけで生活するのも十分可能なレベルである。

8. 声をかけ合う習慣

知らない人にも挨拶する住民たち。道を歩いているだけ、ランドリーでお洗濯、ちょっとスーパーやベーカリーでお買い物・・・どんな時にも、挨拶と簡単な会話が楽しめる。おしゃれをして意気揚々と出かけた日には、道すがらすれ違うご婦人が、「あらまあ!その服ステキよ!大好き!」などと満面の笑みを見せてくれる。発車しようとする電車の扉が閉まりだすと、足でドアを押さえて「Come on!」と言って乗せてくれる見ず知らずの乗客・・・みんな、一日一善しているのかな?

9. 落としたお財布が中身そのままで届く

知り合いが、現金、身分証明証、クレジットカード、銀行のカードなどなど、全てが入ったお財布を落とした際、近所の人(知らない人)が拾って家まで届けてくれるという出来事があった。外国では落としたお財布は戻ってこないものだと思っていたが、住所や身分がわかるものが入っていた場合、戻ってくることもあるのだと驚愕した。落としたのが自宅周辺だったからかもしれない。旅行者のお財布だったら、そのまま戻ってこないのかもしれない。「ご近所同士、困ったときは助け合う」という精神が根付いているような気がする。

10. 随所に見られる遊び心、ユーモア

これは、地下鉄の駅構内でソーシャルディスタンスを促すタイル。

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6フィートごとに、人の足跡と、様々な動物の足跡のタイルが並んでいる。可愛い。

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これは本屋さんのとあるコーナー。「本とブラインドデート」という形で、「こんな人におすすめ」という記述とともに、何の本が中に入っているのかわからない状態で売られている。なんだか欲しくなってしまう。

こういう遊び心が、日常にささやかな笑顔をもたらしてくれる。



というわけで、今回はニューヨーク生活で気に入っているところをあげてみた。不便なことはもちろん沢山あって、その不便さにイライラを通り越してびっくりすることもある。でも、毎日のお気に入りたちが、生活の彩りとなり、ここに住む幸せを感じさせてくれる。


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