ジャワ島のIdul Fitri
ラマダン(断食月)が終わり、Idul Fitriをジャワ島でお祝い。
家族親戚が集まり、美味しいご飯を楽しみ、子ども達はお金(お年玉)がもらえちゃうイスラムの楽しい祭日。
華やかさはないんだけど、ゴザを広げて近所の人たちとご飯を持ち寄って食べて、穏やかであたたかい空気が漂う時間を過ごしてきました。
この断食月明けのIdul Fitriで最高だなと個人的に思ってるのが、「Idul Fitriを祝える程度の経済力がある家庭では、家族の人数分を寄付(喜捨)する」という風習があるとこ。
孤児や困窮している人を助けるため、お米やナツメヤシ等の現物に加えてお金を差し出す。
地域によってやり方etc違うんだろうけど、東ジャワ島(旦那アリフの実家)では、1人1500円程度が相場。
例えばリタ(アリフの妹)は4人家族だから、1500円×4人で6000円を喜捨することになる。
喜捨する・しないは自由だし、強制感はゼロな村なんだけど、リタは気持ち分も含めた7000円を出すと言う。
日本で考えたら、7000円ってちょっと高めな飲み会代みたいなもんだけど、リタは夫婦合わせた月収が16000円。食べざかりの子どもが2人もいるし、普段は食事もままならないことだって多い。
それなのに、月収の約半分のお金を、迷わず差し出すって、なかなかすごいことだなぁと思う。
お金を持っている人から持っていない人へ、水が高い所から低い所へ落ちるかのような習慣が出来ているインドネシア。
相互扶助(Gotong Royong)が生活や文化に根付いてて、「自己責任」って言葉が遠いところにあるのをいつも感じる。
「本当は、誰よりもガザにいるみんなにご飯を届けたいよね」と家族みんなで話した。
-----私は結婚を機に、約10年前にムスリムに改宗した。
けど、1日5回のお祈りをしないし、モスクは年に1回しか行かない。今年のラマダンは多忙さを言い訳に計4日間しか断食しなかった。肌は隠さないし、お酒を飲むし、豚肉も食べる。
要は完全なる偽ムスリムなんだけどw、Idul Fitriの喜捨みたいに、他人を思いやったり、他人の助けになることを積極的にするムスリムの生き方がすごーーく好き。
世の中の大抵のことは、ほんの少しの思いやりと愛があればうまくいくんだと、イスラムの寛容さから教わる日々。
----そんな愛たっぷりのジャワ島から本日バリ島へ戻る予定の本日。飛行機が大遅延中。
出発予定時刻から3時間たっても掲示板に "delay" の表示がされるだけで、一向に出発時間も理由も発表されなかったのに、さっき突然「これから搭乗します、皆様お急ぎくださーい」の放送が。
え…?何の前触れもなくいきなり!?
オーダーした食事がテーブルに来たばかりだったけど、食べずに支払いだけ済まし、慌ててゲートへ走った私達。けど結局そこから40分、未だ搭乗が始まらず。一体搭乗はいつですか?
私のスープを返してくれ、笑。
この国、本当に最高です。