コーチがやってることって超わかりにくいし、言語化すると超怪しい
初めましてのひとに「コーチングって何?」って聞かれるの本当にめんどくさくない?わたしだけ?だって、「コーチング」をことばで説明しようとすればするほど怪しいし、よくわからないものになる。
心の声を聴くとか、感情を味わうとか、このぐらいのことば選びでもギリ怪しい。自分はどっぷりコーチだらけの世界にいるから全然なんとも思わないけれど、普段まったく関係ない暮らしをしていたら「???」だと思う。その感覚をいつまでも忘れずにいたい。
実際コーチングセッションの時間は何をしているのか?という問いにも、答えるのは難しい。もちろん傾聴や問いかけは含まれるのだけれど、「コーチは問いかけが命!」みたいな発信はどうも肌に合わん。わかりやすいのは衝撃的な問いかけだから、そうなりがちな気持ちはわかる。問いかけを求められているんだろうなと感じることも多い。
が、結局セッションのときに一番大事なのはコーチのスタンスだと感じている。スタンスってなんやねん、となるのが目に見えている。対人支援においては自己研鑽が大事というのはあまりにも耳タコだが、コーチが自分の人生をいきいき生きているかどうかはセッションのスタンスに如実に現れる。
去年の夏頃、自分がコーチ側のセッションで「感情に留まるのが怖い」と感じていた時期があった。せっかくクライアントが感情をことばにしてくれているのに、そこに踏み込めない。それは自分が感情に留まるクライアント体験に怖さを感じていたからで、パートナーシップが醸成されていない状態のセッションしか経験したことがなかったからなんだろうと今振り返れば思える。
当時、やりたくない仕事になんやかんか言い訳をつけて我慢してやっていた。自分にはできないと諦めていたことがたくさんあった。周りにもっと大事にしてほしいと思いながら自分で自分のことを大事にできずにいた。そういうひとつひとつの未完了が積み重なってスタンスに現れていたんだと思う。
今のわたしがこんなに偉そうに話していると来年のわたしにきっと説教されるんだろうけど、とにかく言いたいのはコーチの良さ、魅力というのはことばにしがたいということ。コーチングの魅力は、一度騙されたと思って信じて受けてみないとわからないということ。
全員にコーチングが合うわけではない。合うフェーズもあるし、合わないフェーズもある。合うコーチもいるし、合わないコーチもいる。コーチングが地球上の問題を何もかも解決するとは思っていない今のわたしだからこそ、盲信していない今のわたしだからこそできるセッションがあるのではないかと思っている。これ、ちょっと書くか迷ってたけど文字に起こしたらスッキリした。
もっと言うと、コーチングは好きだけどコーチング業界自体はあまり好きではない。ばったもんがたくさんいるからね!と去年の夏には言われていたけれど、本当にそう。「コーチング」という名前でくるまれていても、包み紙を剥がしてみたらわたしのと全然違う、ということが起きる。
病院で言ったら内科と眼科ぐらい違うんじゃないかという差だ。だからみんな〇〇コーチングとか〇〇コーチとかつけるんだろうか。コーチング、コーチという名前で括られているものが多すぎて、わたしのやっていることはコーチングなんだけどコーチングと言っても伝わらないんだろうなという寂しさみたいなものがある。「そのコーチングわたしのと違う!」となるので、仏教と言ってもいろいろ宗派がありまして・・のときの気持ち。
しかも、そんなのはクライアントから見たらどうでもいい話だったりする。クライアントが求めていることと自分が提供できるものが合致しているのかどうかが大事だとすると、自分のコーチングへの想いばかりを語っていても何にもならないような気もする。難しい。
いろいろ文句を垂れてしまったけれど、わたしがコーチングが好きなのは変わらない。事務所の方針は気に食わないけど推しには幸せになってほしいからファン降りない、みたいなあの気持ちだ。
普段は評価・判断を無意識に下しているけれど、それが挟まらない場があることにはコーチ側にもクライアント側にもちゃんと意義があると思う。あることに気づくこと、蔑ろにしてきたものに目を向けること、それは強制的なものではなくて、必ずしなければいけないものではなくて、それが起こることができるときに自然と起きていくんだと思う。
と、忘れないうちに殴り書きしてしまったけれど今日はここまで。やっぱりコーチングに出会えたのは運命だったよねと惚れ直すような気持ちになった日でした。去年「コーチングもわたしのこと好きだろうか・・」と意味わからんメンヘラ発言したら「好きに決まってんじゃん!!!!」と返してくれた友人を思い出す。これからも大切にしたい時間です。おしまい。
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