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Q.ボツリヌス毒素の作用の仕組みは?

こんばんは!

のぞみはりきゅう院、はりきゅう師の栢森結希(かやもりゆうき)です。


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本日は前回ご紹介したボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の作用についてさらに詳しくお話ししていきます◎

専門用語は簡易的に説明を加えますので、興味がある方はぜひご一読ください。

前回の記事はこちら🔽

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ボツリヌス毒素の作用の仕組み


脳が「筋肉を収縮させろ」という伝令を出すときには、アセチルコリン作動性神経終末という神経終末からアセチルコリンという物質が分泌されます。

アセチルコリンが筋肉に染み込むことで、筋肉は収縮します。

ボツリヌストキシンは、このアセチルコリンが分泌されないようにブロックします。

そのため、脳から筋肉収縮の伝令が届いても、アセチルコリンが神経終末には届かず、筋肉が収縮しないという仕組みです。

1.コリン作動性運動神経終末への結合

ボツリヌス毒素注入後、重鎮(ボツリヌス毒素を構成するタンパク質の内、分子量の大きいもの)が運動神経終末の受容体に結合します。

2.神経終末内部への取り込み

受容体に結合したボツリヌス毒素は、細胞膜の陥入によって内部に取り込まれます。

3.細胞質内への放出

取り込まれたボツリヌス毒素はエンドソーム内(細胞の中の小部屋)にあり、重鎮がエンドソームから細胞質内に放出されます。

4.アセチルコリン放出を阻害

軽鎖(ボツリヌス毒素を構成するタンパク質の内、分子量の小さいもの)はタンパク質分解酵素として働き、SNAP-25(神経伝達するタンパク質)を切断し、アセチルコリン放出阻害します。


こうして、ボツリヌス毒素により神経筋伝達は阻害されますが、時間経過とともに新たな神経筋接合部を形成していきます。

出典:上原恵理『医者が教える 人生が変わる美容大事典』

参考:脳科学事典



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はりきゅう師 栢森結希

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