Q.顔に貼る鍼、効果はあるの?
こんにちは。
のぞみはりきゅう院、はりきゅう師の栢森結希(かやもりゆうき)です。
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先日、患者さまからこんな質問をいただきました。
貼る鍼ってあるけど、あれって効果あるんですか?
いつもご質問ありがとうございます。
それでは本日は貼る鍼(円皮鍼)ついてお話したいと思います^^
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円皮鍼とは
円皮鍼は、丸い絆創膏のようなテープの中心に、鍼と同様の微細針が装着されたものです。
円皮鍼の針の長さは、0.3mm〜1.5mm程度で、持続的な鍼刺激を与えることを目的として、体表に貼り付けて使用します。
円皮鍼の目的
円皮鍼は、主として、筋肉痛や筋肉疲労に対する治療を目的として使用されてきました。
しかし美容鍼の普及に伴い、昨今では、美容目的にも使用されるようになりました。
セイリン株式会社(鍼灸師であれば誰もが知っている鍼の会社)が円皮鍼の大量生産を開始したことで、日本国内では円皮鍼が広く普及し、円皮鍼が一般的に使用されることは、日本の鍼灸の特徴の一つとなっています。
円皮鍼の種類
セイリン株式会社の「パイオネックス」のシリーズを具体例として、針の長さについてご説明します。
オレンジ(針長さ0.3mm)
イエロー(針長さ0.6mm)
グリーン(針長さ0.9mm)
ブルー(針長さ1.2mm)
ピンク(針長さ1.5mm)
皮膚の厚さは、部位によっても異なりますが、1〜2mmで、平均で約1.5mmであるとされています。
そのうち表皮の厚さは、0.1〜0.2mmで極めて薄く、個人差もほとんどないことから、最も針の短いオレンジでも表皮を貫通して、わずかに真皮に到着する計算です。
円皮鍼の効果
以前の記事でも説明したとおり、真皮に鍼をすると自己治癒力により、その傷が修復される過程において、皮膚の中で「コラーゲン」の産生が誘発されます。
そのため、理論上は、円皮鍼を使用しても一定の美容効果を期待することはできることになります。
しかし、コラーゲン産生は数少ない鍼数では誘発されないとされていることから、密集させた状態で貼らなければ、高い効果を期待することはできません。
また針長の選択も重要な要点となるでしょう。
出典:北川毅『医学的に正しい美容鍼 コラーゲン誘発鍼の作用機序とエビデンス』
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はりきゅう師 栢森結希
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