Q.そもそもリンパってなに?
こんにちは。
のぞみはりきゅう院、はりきゅう師の栢森結希(かやもりゆうき)です。
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ここ最近、患者様と話題になることがありました。
それは『リンパ』です。
などなど質問をいただくことも多々あります。
これまで訳あって、記事にすることを避けていた『リンパ』ですが、本日から3週(予定)にわたり、意を決してお話をしていきたいと思います。
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リンパとは
そもそもリンパとは間質液がリンパ管に流入したものを呼びます。
よく人間の60%は水分で出来ていると聞いたことがあると思いますが、その水分は体液と呼ばれ、体液の約3分の2(体重の約40%)は細胞の中にあります。
残りは細胞の外にあり、両者は細胞膜によって隔たられています。
細胞内の体液を細胞内液、細胞外の体液を細胞外液と言い、細胞外液には細胞を取り囲む間質液と血液中の血漿と呼ばれるものがあり、両者は血管によって隔たられています。(サムネ参照)
一般的に呼ばれるリンパ
一般的に馴染みのあるリンパは、先述したリンパ管に流れる間質液のことだけではなく、リンパ管を指すことが多いと感じます。
これらは総称してリンパ系と呼ばれ、毛細リンパ管に始まり、集合リンパ管を経て、左右の2本の太い本幹(右リンパ本幹と胸管)となり、鎖骨下静脈につながります。
詳しい走行はまた補足として次回以降お話ししますが、毛細リンパ管の透過性(分子などが通過させやすさの程度)は毛細血管より高いため、体内に侵入した異物の大部分はリンパ系に取り込まれ、途中にあるリンパ節でリンパ球やマクロファージによって取り除かれます。
発熱したときにリンパが腫れると言われるのはこのためです。
リンパ系の働き
それでは他にリンパ系にはどのような働きがあるのでしょうか?
リンパ系の機能は、以下の4つに要約されます。
① 体内の組織中に存在する過剰の間質液を吸収
② 体外から間質液に侵入した異物を取り除く
③ 間質液にある過剰のタンパク質を取り込んで循環血液に戻すことによって、間質液の膠質浸透圧を調整
④ 小腸内のリンパには消化された脂肪を吸収する働きがある
出典:内田さえ他『生理学』
うーん、小難しい説明になってしまいましたが、端的にはリンパ系の働きは『免疫』と『排泄』です。
先に述べた発熱時の作用や、体にとって不要なものを排泄してくれる作用があります。
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次回は、【リンパマッサージはした方がいい?】をお話しします。
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はりきゅう師 栢森結希
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