【2018.11.18の再掲】生理再開、獣になれるわたしたち
※このコラムは2018.11.18に投稿したものの再掲です。
(写真は先日、西福寺さまにて開催された「暗闇茶会にて)
先日、けっこう久しぶりにYOSAに入りにいらした方が、「数カ月前に、びっくりするような経血量の月経があって、そっからぴたーっとなくなったから、あら、こうやってあっけなく終わるのねと拍子抜けしていたんだけど、こないだのYOSAのあとに、来たのよね…終わったと思ったはずの月経が…」とご連絡くださいました。
嗅覚を含む、おもに5つの感覚は、脳の奥にある古い部分がつかさどる、本能的なもの。
また、気圧や月の満ち欠けを敏感に受け取りやすい人は、いわばこの現代の生活の中において本能型というか、野生動物の感覚がはからずもろんなかたちで顕在化している方。
この方も、そういうときに先に敏感に身体が反応し、おおむねはタフに対処されるものの、ときにはいよいよの身の置き処のなさに困って、整体に駈け込んでこられる、そんなタイプ。
かつては週1ペースでヨサに入っていたこともおありだった方。
100%、YOSAがこのたびの月経再開のあとおしをした、というわけではありませんが、かなり久し振りのYOSAの香り、ミスト蒸気の温感、発汗からうける皮膚感覚、BGMなどのない静かな時間…などなどと、日常のあれこれのタイミングがかさなり、意識下に働きかけた、ひとつのきっかけだったのかも、しれません。
身体は、素直ですね。
そして、「やっぱり冷えてたんだな」と気づかれたとのこと。
字面通り読めばすこし誤解を招くかもしれませんが、それでも、月経は、やはり「女性であること」をいやがおうにでも突きつけられるもの。
再開して、「やはり女としてまだまだ修行中」と自分自身と向き合わざるを得ない想いを実感されたとのこと。
女性はもともと、感覚の性。
まわりのせい、年齢のせいにせず、どんどん、ご自身の大事にされたいことは守っていかれて、攻めて動いてこそますます輝く、美しき野生を磨かれますように。
早かれ遅かれ、いつかは黙って去っていく、長年のお付き合いだった月経に、けんか別れのような終わり方や、別れも言えないままではなく、戦友をいたわるようなそんな時間を過ごされる時間も大事にされるのだろうなあ、と少し先を行く女性のお気持ちと言葉をきかせていただけますこと、これから更年期にさしかかるひとりの女性として、わたしも心強く感じています。
今回の記事は、福井県内のみならず、京都本校でも活躍される着付講師の、中野裕子先生のエピソードでした。
記事掲載について、快諾頂けたうえに、どうぞ名前も出してくださってかまいませんよ、とおっしゃってくださいました。
お出会いされる方は、また、裕子先生からも直接、「おんなと着物」について、お話をお聞きになってみてください。
わたしも、いつもその深い想いと見解にうなずくことばかりです。
女性にとってたいせつな、月経サイクルにあわせて身体のすこやかさを支えるYOSA、快適に過ごせる手段としていち手段としてのブラジリアンワックスや布なぷきん、ともなう肩こりや頭痛などの不定愁訴は整体施術を通して、みなさまの節目節目のお役にたてましたら、そして、みなさまからお聞かせいただく言葉を、今を共に生きるいち女性としても、ありがたいことだといつも思っております。