ニュージーランド親子留学 学費の送金
2025年2月から4月までの約3ヵ月間、ニュージーランド・オークランドへ親子留学する。これは留学に至るまでの経緯、準備について綴るnoteだ。第6回目となる今回は、学費の送金について書くこととする。
国際送金サービスのWiseが最も便利
すでに多くの人がnoteに記載しているように、国際送金はWiseの使い勝手が最もよいと私も考えている。Wiseとは、オンラインで世界中に送金、支払い、資金の受け取りができるサービスのこと。マルチカレンシーに対応していて、1つのアカウント内で複数の通貨を持つことができる。
日本の銀行口座からWiseアカウントに入金し、アカウント内でニュージーランドドルに両替。そのまま学校の指定銀行口座に振り込みができる。以前までは100万円以上の送金はできなかったが、2024年3月より1億5000万円まで送金可能額がアップされた。
両替手数料、送金手数料はもちろんかかるが、どちらも国内銀行を利用するより格段に安い。両替にはミッドマーケットレートという為替手数料が上乗せされていない為替レートを採用。例えば1月10日現在のレートで10万円をニュージーランドドルに両替すると、1125.79ドル。手数料はたったの488円だ。通貨により両替手数料のパーセンテージは変わるようだが、どれも銀行とは比べ物にならない。
送金手数料はさらに安い。先ほどの1125.79ドルをニュージーランド国内に送金する場合、手数料は1.36ドル。私自身も、手数料がほぼかからないような金額で学費の送金ができてしまった。
ニュージーランド渡航後もWiseを活用する予定
Wiseの使い勝手のよさは両替や送金だけではなくて、デビッドカードも使えることが大きい。アカウント内に保持しているお金は、デビッドカードでいつでも決済ができる。もちろん日本国内でも、海外でも。
海外旅行で買い物するときはクレジットカードを使うのが一般的だが、この1年ほどでクレジットカード会社の海外事務処理手数料が大きく上昇している。私は三井住友カードをメインで使っているが、2024年11月に手数料が大幅改定された。
クレジットカード(Visa・MASTER) 2.20% → 3.63%(ともに税込)
デビットカード(Visa) 3.05% → 3.63%(ともに税込)
他のカード会社も調べたところ、
MUFGカード 3.85%(税込)
楽天カード 3.63%(税込) ※2025年3月より
エポスカード 2.2%(税込)
セゾンカード 3.85%(税込)
という結果に。エポスカードの改定もそう遠くないだろう。クレジットカードは便利でポイントがつくというメリットはあるが、円安傾向の今は手数料の上乗せのせいで、稼いだポイント以上に損しそうだ。
Wiseのデビットカードは、アカウント内で保有している通貨で決済すれば手数料は無料。決済通貨を持っていない場合でも、最も手数料が安い通貨から自動で両替して決済してくれる。その両替手数料も0.33%からと格安だ。レートがいいときにニュージーランドドルに両替しておくとさらにいい。
デビットカードがあれば、現地ATMで現金の引き出しもできる。月2回まで、上限3万円相当までは手数料無料で引き出すことができるのは大きい。ニュージーランドでニュージーランドドルを引き出す場合、アカウント内にニュージーランドドルを保有している限りは手数料はかからない。もしドルがなくても、他の通貨で残高があれば自動で両替もしてくれる(手数料は1.75%)。
自動両替という便利な機能があるのもうれしいポイント。為替レートと睨めっこしていなくても、設定した両替希望レートになれば自動的に両替を済ませてくれる。
ただし注意点がひとつ。送金は1億5000万円まで可能だが、100万円を超える資金を保有しておくことができないということ。余剰資金を移動させるための口座設定は可能だが、送金に両替が必要な場合(つまり日本円以外の場合)は通常取引と同じ手数料がかかることに留意しておきたい。
渡航1ヶ月前までに開設とカード申し込みを
Wiseは、アカウントの開設に本人確認書類(運転免許証またはパスポート、マイナンバーカード)が必要だ。マイナンバーカードを持っていない場合はマイナンバーと住所を確認するための書類も必要となる。マイナンバー通知カードもしくは住民票(過去6ヶ月以内に発行されていて、マイナンバーが記載されていること)をアップロードしなければならないので、住民票を取り寄せる時間も考慮しなければならない。
デビットカードも、申し込みから到着まで7〜10日かかる(手数料を払えば速達にすることもできる)。渡航先で使うなら、早めに準備しておきたい。
次回は渡航1ヶ月前にやっておくべきことについて記すつもりだ。