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網走一人旅! その二

この記事を書くのをサボりにサボって、気づけばもう旅行してから一ヶ月以上経ち、旅先の肌で感じた記憶はだいぶ薄れてしまったのですが、記録は残しておきたいので、頑張って書きます。。。

この旅はゴールデンカムイのアニメを見たことがきっかけで行くことになったのですが、現時点でアニメはまだ完結しておらず、実は旅をしている時は話を完結まで知りませんでした。そしてこの記事を書くまでの間に漫画でゴールデンカムイを完結まで読破し終わりました。
あああ!!!すごかっっっったあああ!!
どこかの記事でこの漫画の宣伝文句に「感情闇鍋」という言葉があったのですが、まさにその通りで、笑ったり感動したり驚いたり恐怖したりキュンキュンしたり辛くなったり本当に感情が闇鍋状態で、毎回毎回ダイナミックなストーリー展開に頭と心が追いついていくのが大変でした。。本当にすごい作品と出会ったなと思いました。
それでは網走旅二日目の記録を書いていきたいと思います。笑

旅日記二日目

二日目

博物館 網走監獄

不安でいっぱいだった初日から一夜明け、網走旅二日目になりました。
そう!二日目はついに!この度の一番の目的地!『網走監獄』に行きます!!(というか行ってきました。笑)のっぺらぼう探しに行くぞ。

網走監獄は明治時代に作られた刑務所で、当時最も厳重な牢獄と言われた場所です。中に牢屋が入った五棟の平屋が中央の見張所に向けて放射状に連結されている「五翼放射状房」と呼ばれる独特の建築の舎房が特徴的です。
そしてゴールデンカムイではこの舎房で壮絶なストーリーが繰り広げられます!
なかなか監獄を見に一人でやってくる女の人も少ないのかなと思いつつもテンションぶち上げで脳内アニメ再生しながら一眼レフカメラでいっぱい写真を撮りまくり、その時代に思いをはせ思いっきり堪能しました。笑

舎房

舎房

ここが有名な舎房の中です。とにかくこのまっすぐに伸びた廊下の存在感たるや!かっこいい!!天窓からの明かり、煉瓦の床、囚人の出入りする扉、厳格な雰囲気の緊張感や恐ろしさに圧倒されました。そして何より中央からの眺めがすごい!

中央見張所

この廊下が中央から外に向かって五本伸びていて、中央からは全ての廊下が見渡せる!効率よく監視するための造りだそうです。展示説明にはヨーロッパのどこか(どこの国か忘れました)の刑務所の造りを真似たそうで、これと似た監獄が外国にもあるのか!とさらにワクワクしました。

外から見た舎房

そんな厳重な網走監獄にも脱獄を成功させた囚人がいて、名前は「白鳥由栄」。これは!あの脱獄王「白石由竹」と名前がそっくり!めちゃめちゃ嬉しくなりました。

ホテルで描いた脱獄王「白石」

浴場

浴場

網走監獄で特に面白いなと思ったのが浴場です。監獄では、お風呂の時間でさえも囚人をきちんと取り締まるために入浴時間を定めて号令をかけながら入浴させていきます。浴場の中には細長い浴槽が二つとその間に体を洗うスペースがあります。囚人を一列に並ばせて、それぞれ時間を計りながら脱衣3分→第1槽入浴3分→洗身3分→第2槽入浴3分→着衣3分と15分間の間に効率よく入浴させていました。うおお。。こんなんじゃ全然ゆっくりお風呂入れないじゃん、と思ったのですがこんな状況でも入浴は囚人達の唯一の癒しだったようです。そして囚人の背中にはヤクザの証でもある「くりからもんもん」の刺青もあったりしてそれもおもしろかった。

囚人の人形

網走監獄では至る所に囚人を再現した人形が置かれています。これがなんとも不気味で恐ろしい。髪はざんぎり頭で頬がこけてげっそりしていて、うつろな表情を浮かべているのです。監獄は当時暖房をつけていても室温がマイナスを下回るほど寒かったらしく、その上過酷な労働に駆り出されていたとなると、確かにこんな感じだったのかもしれない。。私が監獄を回っている時、近くにいた中学生くらいの子達がものすごい悲鳴をあげていました。もうお化け屋敷じゃん。。

庁舎

庁舎

ここは庁舎と呼ばれる網走監獄の事務所的な所。水色の綺麗な建物で、シンメトリーな造りや縦長の窓とかも素敵でした。中には北海道各地の監獄の歴史についての展示や、ミュージアムショップがありました。
私が網走監獄で初めて知ったのは、北海道というのはロシアの南下政策に対抗するため開拓されて発展してきた土地で、その開拓にはたくさんの囚人が労働力として駆り出され、その囚人は悪いことをした凶悪犯ばかりではなく、江戸から明治に時代が切り替わる際に方針のずれから生じてしまった政治犯や元侍の人達もいたということです。侍の時代から一気に近代化が進んだ激動の時代、ロシアという北からの脅威が迫る中、過酷な労働で北海道という地の礎を築いてきた人達がいるということ、そしてそれによって命を落とした人もたくさんいるということを知れました。当時の厳しさを想像すると、本当に恐ろしいです。

庁舎には作者の野田サトル先生のサイン色紙もありました!テンションあがる!

監獄の後は…

ボリュームたっぷりだった網走監獄を後にし、バスで道の駅まで向かい遅めの昼ごはんを食べました。ミートソーススパゲッティとトンカツという最高の組み合わせ!そしてご飯のお供に流氷をイメージした青いビール、その名も「流氷DRAFT」を頂きました!すっきりした味わいで最高に美味しかった!(キラキラ)窓辺の席に座り、目の前にはオホーツク海が広がるという景色も最高すぎました。(キラキラ)

網走番外地

ホテルに戻り、夜は網走番外地という古い映画を見ました。1965年に公開された高倉健さん主演の映画で、これも網走監獄が舞台になっています。さっき見てきた監獄や浴場が登場してめっちゃ嬉しかったです。なんといっても高倉健さんが渋くてめちゃくちゃかっこいい!!!昔の俳優さんの男気ある雰囲気とかどっしりとした感じとか、人情ある感じがもう最高でした。(キラキラ)

そんなこんなで二日目終了です。明日は旅の最終日!

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