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8歳息子の「難しいからもう嫌だ」が「次がんばる」に変わったオンライン英会話との向き合い方
先日、息子がオンライン英会話のレッスン後、急に泣き出した。
わけを聞くと、
「単語が難しすぎてうまく発音できなかった……聞かれている質問の意味もわからなかった。」と。
ちなみに、わからなかった単語は “fermented soy beans” (納豆)。
息子は「こんな難しいの覚えられへんわ!」と投げやりな態度。うんうん、誰でも思うよね。
けっこう飽きっぽくて完璧主義っぽいところがあるので、1つわからないと投げ出してしまいがち。こういうことの積み重ねで、徐々に英語が嫌いになっていく子って多いと思う。
実際、大人でも子どもでも、わかると進めるし、わからないとつまづいて嫌になる。わたしの「確定申告」作業がこれ。(つまづきすぎてもう嫌い。でもやる)
こういう時、どう声かけするか悩む人多いんじゃないかな?
ということで、小2坊ちゃんにどう対応したかお話します。
英語嫌いの入り口から引きずり出した方法
まずは共感から。
「あ~これはわからんよね。そりゃ戸惑うね、わかるわかる。」
一旦落ち着かせて、気持ちを聞く。
「わからんくてどんな気持ちになったから涙が出てきたん?」
すると息子は、
「どうやって言えばいいかわからなくて悲しくて泣いちゃった。あと、先生に申し訳なくて……。」
そっか、そんなときでも人のことを心配できる子なのかと母はジーンとしてた。
「うんうん、悲しいよね。でも先生は〇〇に教えるためにおってくれてるから、わからなくても迷惑だとか嫌な気持ちにはならないよ。大丈夫。」と伝えてなだめる。
全くわからない単語をどう「わかる」に導くか
ここから単語の解説。
「まず、“fermented soybeans” の中でわかるものある?」
「わからん」
「じゃあビーンは?」
「知らん」
「そしたら、まず “soybean” は大豆。大豆でできたもの知ってる?」
「豆腐、醤油、豆乳、みそ!」
「よー知ってるやん!じゃあ豆乳って英語でどういうと思う?ヒントはソイなんちゃら。」
「ん~なんか牛乳みたいやもんな……」
「いい感じ!牛乳は英語でなんて言う?」
「ミルク!」
「そう、じゃあつなげたら?」
「ソイミルク」
「正解!」
「じゃあ醤油は?」
「ん~次もソイなんとか?」
「そうそう、びゃっとかける感じのものなんて言うやろ?」
「ソースとかドレッシング?」
「めっちゃいい感じ!つなげてみて。」
「ソイソース?」
「正解!2つも正解したやん!」
ってな感じで、少しずつ単語に慣れていくのと、成功体験を積んでもらう。
「あとさ、ソイジョイって知ってる?カロリーメイトみたいなやつ。」
「え〜知らん。」
「そっか。けどさ、英語って意外と日本でも使ってたり聞いたりするんやで〜。」
「そやな〜カタカナのやつって英語多いもんな。」と気づきを持ってもらい、今回のこととに関連づけてみる。
そしてイヤイヤの原因となった “fermented soybeans” に対しては、まだ覚えなくてもOKで通した。一応、「腐っている」という意味だということ、発音の練習として「ふぁめんてど」の「めん」を強く言うこと、そして読みかただけは何度か練習をした。
同じ教材をくり返しやってたら覚えられる。出会いと別れのくり返し。
こんな会話をしている頃には、息子はすっかり落ち着いて話せるようになっていた。
ちゃんとノートを取って、「次もがんばる」と言っていたので安心した。
その人の頭には何がある?を考えた結果
今回「息子の中にあるものとくっつけてあげる」を意識したことで、息子の理解度が高まった感覚がある。
ちょっと前にわたしにもそんな出来事があった。
趣味のベリーダンスで新しい動きを習ったときのこと。「スネークアーム」と言って、字のごとく腕を蛇のようにくねくねさせる動き。
今までそんな腕をぐにゃんぐにゃんさせたことがなかったので(たぶん大多数ない)、初めは動き方が全くわからなかった。
でも先生が、
「横に物を投げるような動作をしてみて。例えば、洗濯物を横にポーイって投げるような感じ。」
と言った瞬間、わたしも他の生徒さんもみんなできるようになった。
想像しやすいイメージで伝えてくれたおかげで、動き方がハッキリわかった。これが「その人の中にある言葉や感覚、イメージと結びつける」ことだと思う。
こんな風な体験が自分の中にもあったせいか、息子にもこうやって教えようと意識できた。
新しいことを学ぶときは、今ある知識を紐づくことで定着するもの。
その子がすでに知っていることと結び付けてあげると楽に頭に入りやすい。
そして、新しいことが吸収しやすくなる。
今回は「理解させる」より「親しんでもらう・知ってもらう」を重視して伝えてみた。だから、その単語が完璧に覚えられたとかそういうのではない。ただ、普段から意外と英語に接していることを知ってもらえると、とっつきやすくなると思った。
英語学習って道のりが長いし、これからも付き合っていくものだから、嫌な気持ちはできるだけ減らしてあげたい。
いや……親って大変( ;∀;)
一つひとつ、子どもに向き合いたいね(余裕のあるとき限定だけど)。