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私が女子校に入って、最初に驚いたこと
中高は女子校に通っていたことを、以前にもこのコラムの中で書いたことがあります。小学校は地元の公立で、入学式ぎりぎりまで「友達と離れるのが嫌だ」と進学をごねていたらしいのですが、その事実をつい最近まですっかり忘れていたくらい、楽しい6年間を過ごしました。
入学式の日に驚いたのは、男子トイレがほぼないことや、クラス全員が女子だったことではありません。「生徒会長も副会長も、生徒会メンバーは全員が女子」ということでした。
当時小学校では児童会長は男子、女子は副会長か各委員長を務めるのが普通という空気。女子しかいないから当たり前なのですが、12歳だった私にはまるで新しい世界が始まったように見えました。それまでの12年間の中で、私にもアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が生まれていたんですね。
Business Insider Japanのきょうだいメディア&コミュニティ、MASHING UPでは2025年、女性起業家を支援するアクセラレータープログラムを開始します。日本において、全国の企業に占める女性社長の割合は14.2%、上場企業にするとたった2%(金融庁「スタートアップエコシステムのジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」)。
社会を良くする事業が生まれることが重要で、それは経営者の性別にこだわるものではありませんが、「女性は起業しない」というバイアスがあるのならもったいない。そして今女性起業家を増やすことは、後世にとっても価値があることだと思っています。
以前子どもが通っていた学校では、校長が女性、教頭が男性でした。彼は「校長は女性、教頭は男性が就く職業」だと信じており、テレビで男性の校長が映し出されたとき「どうして校長先生なのに男なの?」と言っていました。
周りに女性起業家がたくさんいるなかで育った子どもたちは、性別関係なく起業できることを目の当たりにし、職業選択の幅が広がるでしょう。私たちメディアがその一助になれればと思い、アクセラ参加にあたってのプレイベントを2月14日(金)開催します。「いつかは事業を立ち上げたい」という人だけでなく、「起業なんてハードルが高い」と思っている人も、ふらっと遊びに来てください。
Editor's Pick
・起業のタネを育てる。未来の女性起業家を支援する「MASHING UP アクセラレーター」とは
(2025.2.6)