週末に半日、"副業"してみた
秋晴れに恵まれた週末。半日、ジュースやお菓子を売る仕事をしてきました。
と言っても、私の仕事は別途販売されたチケットをジュース、お菓子に引き換えるというもので、現金は扱わないためコンビニの仕事に比べたらずっと楽だったと思います。
いま流行りのタイミーでバイト……ではありません。会社に副業申請もしていません。というのもこれはPTA活動の一部。子どもの文化祭のお手伝いです。
最初は半日か、長いなあと思って臨んだのですが、いざ始まるとあっという間。すぐに慣れて、途中から「男女問わずリンゴジュースとラムネが人気」「子どもも意外とミルクティを飲む」「ポップコーンは甘いフレーバーよりバター醤油が売れる」とか、余計な分析を加えたくなってきます。
その売り場は8人くらいの親たちで担当していたのですが、始まって1時間くらいで誰からともなく「これ、売れ残ったらどうする?」という話が出てきました。
ペットボトルのジュースはまだいいものの、日持ちのしないお菓子も仕入れてあり、前売り券と当日券をあわせてもどうやら余りそうだというのです。
この売り上げは学校の運営費に回り、少しでも売れればそれに貢献できるし、フードロスも削減できます。
「じゃあ学校内を売り歩いてこよう」とトレイに乗せて仲間が出かけていったとき、私の頭には「これこそマイパーパスの一致」という言葉が浮かんでいました。
大げさですみません。そこはいわば組織のパーパスと個人のパーパスが一致している場だったんです。
学校という組織は、文化祭を子どもたちの思い出に残る楽しい場にしたい。親一人ひとりも、子どもたちの記憶に残る場を作ってあげたい。組織のパーパスと個人のパーパスの重なるところが大きければ、組織も個人も互いにハッピーです。
学校は少し特殊な場ですが、ここ数年、企業のパーパス経営の現場では個人のパーパスの設定が重要課題になっています。
そんなことを考えながら仕事をしていたら、シフトの時間は終わりに。全く比べものになりませんが接客業のみなさんに感謝しつつ、次の人に引き継ぎをして学校をあとにしました。
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