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hey Siri
お尻が痛くないと集中できない体になってしまった。
数日前から、夫に愛用の椅子をレンタルしている。
座面はゴムのように硬く、自転車のサドルを2個つなげたくらいのサイズ。
申し訳程度の背もたれはT字型のバーで、骨盤を立てて座るタイプだ。
コンパクトで子ども用にも見えるこの椅子、慣れるまでは超お尻が痛い。
30分が永遠になる。
その代わり、腰への負担は大幅に軽減される。
購入して2、3ヶ月は、失敗したかもと思った。
腰を取るか?尻を取るか?
できるなら両方取りたいところだが、わたしは腰を取った。
ヘルニアで歩くこともままならなくなった夫を見たとき、腰は全力をあげて守ろうと決めたのだ。
1年以上使って、最近では1~2時間は余裕で座れるようになった。
ヒップアップ効果もあればいいなと思う(適当)。
今座っているのはオカムラのオフィスチェアだ。
前かがみになっても背骨が曲がりにくい設計らしい。
シートは広く、ハイバックだから安定感が大きい。
でも何故だろう、全然落ち着かないんだよなあ。
肩凝りリリースヨガ(月に4、5回は見ているB-Lifeの動画)、リングフィット10分、シャワー、バーピー数回(1分で息切れ)など試したが、すぐに眠くなる。
結局、わたしのお気に入りをもう一台買うことになった。
夕飯の片付けが終わってから、しばらく読めていなかったカラエ智春さんのnoteをチェックする。
一人称を変えたいかもしれない、というテーマだった。
目の前に投票箱があったら、自由と書かれた箱にありったけのボールを全部入れる。
大学生の頃、オンラインで「僕」を使っていた時期があった。
お化粧をして、可愛い服を着て、彼氏を作るのが正義なら、性別なんて捨てたいと思っていた。
掲示板で性別を間違われるのが面白かった。
ウサ耳の帽子をかぶって通学した(真っ黒なフェルト地であたたかい)。
男も女も人間も窮屈だった。
シスジェンダーの俳優がトランスジェンダーを演じると言って叩かれる時代だ。いろいろ言ってくる人もいるかもしれない。
表現をする人に規制をかけるなんて、ナンセンスの極みだと思うけどな。
全店舗を見て回るのに1週間はかかりそうなメガショッピングモールで、インフォメーションコーナーを訊ねたことがある。
ブルーのカラコンをつけたお兄さんが、誰よりもフェミニンな仕草と口調で行きたい店の場所をスイートに教えてくれた。
会社的にはNGかもしれないけど、その人らしさを隠さない接客は思い出に残っている。