田んぼに落ちた
帰国して最初の金曜日は13日だった。月並みだが、よからぬことが起こるような気がしていたので、なるべく惰性走行で、行動は控えめにする1日にしたいと思っていたところに、飲み会のお誘いが入った。小学校時代の同級生のSとKで、Sは商業高校を卒業後地元の企業に就職、Kは大学を中退したあとバイトで勤めていた喫茶店にそのまま就職していた。あまり気が乗らなかったが誘ってもらって理由もなく断るのも無下だと思って、おしゃれなお店を予約した。
飲みの席の話題は、それぞれが知りえている地元の友達・知り合いの近況を報告し合うことから始まった。その話をしている間は、感じ入るものも多く、月日の経つのは(月並みだが)はやいなぁ、と思った。しかし、面白いのもそこまでだった。話はだんだん退屈になり、特に最近の週刊誌ネタで盛り上がることが多く、悠仁さまが国立の筑波大学に入学するがどう思うか訊かれたりで(わたしは悠仁さまがどこの大学に進学しようがどうでもいいと思った)、興ざめしてしまった。必然、わたしだけ話から仲間外れになることが多く、早く帰りたいと思った。
ようやく解放された22時、帰りの道で田んぼに落ちた。それは本当に突然だった。気が付いたら泥まみれになっており、グッチの腕時計が割れていた。大泣きで家まで帰り、シャワーを浴びてビールをあおったら、推しのyoutuberが麻雀LIVEをしていたので、すべてを忘れて麻雀に参加した。いろんな人のつながりのカタチがあるな、と思った。