角野栄子/著、大塚さと/ナレーション ズボン船長さんの話
まず感想一発目は、audibleで聴いて一番心に残った作品から。
四年生のケンは、夏休みにもと船長さんと知り合い、大事な宝物にまつわるお話をきくことに。それは、七つの海をかけめぐっての素敵なお話の数々だった。ケンともと船長さんの友情は、少しずつ強まっていく。(Audible公式サイトより)
「魔女の宅急便」「おばけのアッチ」でお馴染みの角野栄子さんの名作です。
最初、ズボン船長さんの宝物は、「ガラクタなんだろうなぁ」と思っていたのですが、話を読み進めていくうちに、だんだんとその宝物はちゃんと意味があるんだなと改めて思いました。
特に、印象に残ったのは、3章目の少年ジョジョと船長さんとのカルナバルの約束のお話。
船長さんとジョジョは、カルナバルに行く約束をし、カルナバルを楽しみますが、最後には…、というお話。
カルナバルのシーンは、とっても賑やかで楽しみながら聴いていましたが、最後のシーンは、えっ!?となりました。。。
その結末は、ぜひ聴いていただきたいと思います。
ナレーションは、大塚さとさん。
少年少女から老人までの演じ分けがとても素晴らしくて、わたしもズボン船長さんのお話を聴いている気分を味わえました。
現実パートの地の文の読みは、お母さんの読み聞かせを聞いているようなきれいで聞きやすい声。
特に、ズボン船長さんの声は、リアルのおじいさんのように聞こえて臨場感があります!
そして、主人公のケンと7章に出てくるネネンの声も等身大の少年と少女のように聞こえました。
ちなみにこの「ズボン船長さんの話」は、「ズボン船長 Fifi&Seven seas」のタイトルでミュージカル化されています。(現在は、終演しています)
制作は魔女宅のミュージカルやラブライブ!のミュージカル版を手がけたアークスインターナショナル。
主演は、なだぎ武さん(2013〜2016)とスギちゃん(2018〜2019)。
わたしがこの作品を知ったきっかけは、中2の時に好きだった子役の上垣ひなたちゃんがジョジョ役としてこのミュージカルに出演することを知ったことでした。
実際、この作品は見れずに終演してしまいましたが、ミュージカルの曲を収録してあるCDがアークスインターナショナルより販売されています。
(iTunesでも配信されています)
このCDには上垣ひなたちゃんもジョジョ役として「カルナバルの歌」と「対決再び!」の2曲に参加していますが、歌がすごく上手いです!
特に、「カルナバルの歌」のソロは、大人顔負けの歌声(レコーディング当時12歳ぐらいだったと思います)!
わたしも一回、ミュージカル版「ズボン船長」見てみたかったなぁ。
でも、いつか再演が来ると信じてます!
人生には出会いや別れなど色々なことが訪れます。
でも、誰かにもらった宝物を大切にして生きていく…。
そんな大切なことを教えてくれた作品。
わたしにとって大切な作品になりました。