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Cheeky☆Queensの公演延期とこれからの話(P)

本日(書いてるうちに日付は変わったので正しくは昨日)Cheeky☆Queens Stage#005『暗殺者の抱擁』の公演延期を発表しました。

楽しみにして下さってた皆さん、力を貸して下さってた皆さん、ごめんなさい。
私が謝ることではないのかもしれないけれど・・・でも、やっぱりごめんなさい。

「ワイルドターキー」(出演兼プロデュース補)
「BLACK SMITH」(出演)

の中止・延期を経験しても尚、やはりこのお知らせをすることには慣れませんね。
平静を装ってはいますが、正直に言うと魂が削り取られるような感覚です。

決断自体は間違ってないと確信してますが、発表をしたその日に大阪の新規感染者数が0になったというのは、なんとも皮肉なもんです。

延期の発表は私の文責で書かせてもらったので想いは余すことなく書いたつもりではありますが、ここでは公演自体だけではなく、Cheeky☆Queensのプロデュース観点からもう少し掘り下げた話を。

私自身の読みの甘さと決断の遅さについての反省

新型コロナウィルスが流行し出した当初は、こんなに大ごとになるとは思いもしなかったという、私自身の想像力の欠如がありました。
けれど、実は4月になる頃には「これはヤバいかもな・・・」と思っておりました。
それでも尚、一縷の望みに賭けてギリギリまで待って、その結果を本日出した次第です。
もっと早く判断していたら、もっと早く次の段階に進めたのでは・・・という、個人的な反省をしています。

Cheeky☆Queens5ヵ年計画

今回の公演はCheeky☆Queensの大勝負と位置付けていました。
というのも、初期メンバーに声をかける際に「5年が勝負」と話してまして、旗揚げ準備期間の1年を入れると、今年がちょうど5年の節目に当たるからです。
当時、畠山と鳶野が確か21歳、三原は18歳でした。(赤松はその後のオーディションで加入しました)

男女問わず、人生経験を積めば積むほど表現は深まるし、味も出る。
というのが私の信念ですし、事実、脚本家としては旗揚げの頃よりも今の方が彼女たちに対して書ける作品や役柄の幅を感じてます。

そのことは大前提に置きつつも、あくまでもそれは私個人の信念で、同時に「彼女たち自身のライフステージもある」ということも常に頭にあります。
その良し悪しはさておき、女性の方が結婚・出産という大きなライフステージの変化を考えると、男性に比べてより具体的なリミットがあると感じています。
もちろん男性にもリミットはあるし、彼女たちがそれを望んでいるかどうかもわかりませんが、少なくとも昭和の男である私は、よそ様の娘さんを目標も無くずるずると引っ張り廻すことは出来ないと思ったが故に「5年が勝負」という話をした次第です。

公表はしてませんでしたが、実は9月の東京公演は池袋演劇祭にもかける予定でした。
5ヵ年計画のひとつの形として、演劇祭で大賞を獲ってSTAR☆JACKSに並ぶこと、いや、むしろSTAR☆JACKSよりも早く結果を出すことを目論んでいました。
(結果的には、演劇祭も今年は中止となり、それも叶わぬこととなりましたが・・・)

そんな諸々の事情もあって、なんとか上演出来ないかと一縷の望みに縋ったわけですが、もはやそれも言い訳にしかならず、ダセエなぁと思いつつも自身のこれからに活かすためにもこの文章をしたためています。

1年のアディショナル・タイム

くよくよと泣き言を言ったり言い訳じみたことを言っても何も始まりません。
なので、これからは今後の展望に頭を切り替えます。無理矢理にでも。
1年の延期は、つまり5ヵ年計画に1年のアディショナル・タイムが加わったと受け止めようと思ってます。
創作・プロモーションに於いて、もっと色んな可能性にチャレンジできる時間が出来たというポジティブな面と、同時に、この1年の時間を無駄にしたらより一層ダサいことになるので、絶対に結果を出さなければというプレッシャーと。
そうなんです、自分で言うのもなんですが、私、すごいカッコつけなので、ダサいのが死ぬほど嫌なんです(笑)
なので、仕切り直すからには意地でももっと面白い企画を考えてやろうと思っていて、実は今はその点で必死のパッチです。

逆風の時こそ、高く舞い上がるチャンス

とは言うものの、正直に申しますと、まだワクワクする気持ち半分、折れそうになる自分を奮い立たせようとする気持ち半分ですが(笑)
今S☆Jファミリーでは、次に向かう道を話し合っています。
ちょっとだけお話ししますと、withコロナ、afterコロナという未知の世界で、私たちがどんな面白いことが出来るのか、という話です。
すごく難しいです。
なぜなら、誰も経験したことが無いから。正解が分からないから。
でも、転んでもただでは起きぬがS☆Jファミリーの信条です。
潰れてなるものか、潰されてなるものか、と足掻いていきます。
作品をお楽しみ頂くことはしばらく出来なくなりましたが、我々のそんな姿を楽しんで頂ければ幸いです。

近日ひとつお知らせ出来ると思います。
どうぞお楽しみに。

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浜口望海(STAR☆JACKS/Cheeky☆Queensプロデューサー)
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