3歳児、友だち同士でトンネルができるまで
わたしの担任している2歳児クラスでは、
砂場で山を作り、山を掘ってトンネルづくりが盛り上がっている。
ここ1週間で子どもたちのトンネルづくり技術がぐっとあがったのでその後報告。
まずはひとまず、トンネルの作り方
①山を作る。スコップで砂を盛っていく。ここでのポイントは、盛った砂をスコップなどで固めながら山を作ること。ふわっとしたままだと、トンネルづくりの際に崩れやすい。
②トンネルを掘る。
トンネルは対角線上に掘る。1つだけでもいいけれど、2つ作ると豪華なトンネル山が出来上がる。見た目も1つより断然かっこいい。(子どもたちから頼まれなくてもつい2つ作ってしまいたくなる。)
とってもシンプルだけど、子どもたちにとっては根気がいるし、作っている間に山を壊しにくる怪獣(友だちや下のクラスの子ども)が現れたり、トンネルを作る目的をつい忘れて壊すのが面白くなってしまったりしてなかなか出来上がらなかった代物。
クラスの子どもたちの半分以上が3歳の誕生日を迎えた今、ついにトンネルを子どもたちの手で完成させることができるようになった。なってきた。
しかも本当にここ一日二日で。
それまでは、
「せんせー、トンネルつくってー」というお声がかかり、
子どもたちと一緒に山を作り、(はじめは一緒にやってくれるのに後半ほぼわたし一人でひたすら土を盛る作業。みんな誘ったくせにどこいった。むしろ壊そうとしてくるし。)
トンネルを掘る。(みんな好き放題のところから穴を掘ろうとするのでトンネルになる前にすぐ崩れる。それはそれでいいのだけれど、完成しないとまた作れと言われるので必死に掘る場所を指定して何とか完成。)
そんな彼らが昨日今日で、山は低いし、すぐ壊れてしまうような危ういトンネルだけどわたしの手を借りずに完成させることに成功していた。
トンネル堀りの楽しいところは、両サイドから各自掘り進め、開通した時。
つながっていなかった穴がつながり、見えなかった向こう側が見えるようになる。
つながった時の子どもたちの嬉しそうな表情がたまらなく素敵だった。
「うわーできたー!!」
「つながったーー!!」
っていうあの表情。最高。
とても素敵な景色を見た時のような、大好きな誰かに会えた時のような。
(うまく説明できない。言葉での表現力が足りない・・・)
完成するまでも実は手を貸さず、こっそり見守っていたのだけれど、まあ危なっかしい。
あ、まだ掘り始めるには山が低いんじゃないかな。とか
もっと砂を固めないと。とか
口をはさみたくなる。けど、子どもたちの世界に割ってはいるのは今は違う。
なんて思いながら。
完成したトンネルは、すぐに崩れてしまったけれど、「また作ろう!」と声を掛け合って作り直す姿に感動した。
わたしは、自分が好きなトンネルづくりを子どもたちが1歳のころから遊びのなかで作っていた。子どもたちはかれこれ1年半以上もわたしがトンネルを作る姿をみてきたということだ。
+
なにかできないことがあったり、思い通りにいかなかったり、間違えてしまったりしたときにわたしは
「まあいっか」
「またやってみようか」
とあえて言うようにしていて。
間違えてもいいし、できなくてもいいけど、
「まあそんなこともあるよね、もういっかいやってみるか」という気持ちになってもらえたらという思いを今まで伝えてきたつもりだった。
子どもたちに伝えたいメッセージは、なんとなく伝わっているんだろうな。
ちゃんと受け取ってくれてありがとう。
遊びのなかで子どもは育つって本当だなと思えた出来事だった。
明日もお山作ろうね!
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